2回目のプレビュー版がリリース
「Windows Server 2016」で待望のコンテナ機能が使える日はいつやってくる?
米Microsoftの次期サーバOS「Windows Server 2016」では、話題のコンテナ技術をサポートする予定だ。だが、最新のプレビュー版にはまだ搭載されておらず、ユーザーの一部から落胆の声が上がっている。
米Microsoftは2015年5月初旬、同社サーバOSの次期版「Windows Server 2016」のプレビュー版である「Windows Server Technical Preview 2」を公開した。しかしながら、待望のコンテナ技術「Windows Server Container」および「Hyper-V Container」は次のプレビュー版で追加される予定となっている。
コンテナ技術の導入は同社にとって戦略的に重要であり、またWindows Serverを最小構成で柔軟に展開するオプションを提供すると表明している。それだけに、同社が5月初旬に米シカゴで開催したカンファレンス「Microsoft Ignite 2015」では、こうした最新技術に期待を寄せているユーザーから落胆の声が上がった。
「今やコンテナ技術は現実的な選択肢となっており、OSをはじめとするMicrosoft製品に広く影響を与えることは明らかだ。Windows Server 2016のプレビュー版で早くコンテナ技術を試せれば、顧客にどういった機能を提供できるかを理解することができる。だが、Windows Serverでコンテナ技術が正しく動作するようになるのはまだ先のようだ」と、ある米システムインテグレーターのシニア技術管理者は語った。
Microsoft幹部によると、Windows Server ContainerとHyper-V Containerは、2015年夏に公開予定の次期プレビュー版で搭載する予定だという。
金融サービス会社向けのあるITコンサルタントは、MicrosoftによるWindows Server 2016の開発作業が遅れていると指摘した。コンテナ技術を搭載するという決断が開発サイクルの遅い段階でなされたからだ。
「Microsoftは、次期Windows Serverを2015年中にリリースしたいと考えていた。しかし、コンテナ技術をサポートするのに時間がかかっている」(同氏)
コンテナ技術の導入は、これまで加えられたWindows Serverに対する変更の中でも最も重要なものだ、とMicrosoftのWindows Server担当主席アーキテクトを務めるジェフリー・スノーバー氏は述べた。同氏はさらにコンテナ技術の追加を「クラウドに重点を置いた」OSの「大きなリファクタリング」と説明した。
新たに搭載されるコンテナ技術は、Windows Serverの設計方法に大きな影響を与えることになりそうだ。その最初のバージョンでは、もっぱらクラウドインフラとして展開され、クラウドアプリケーションに利用されるだろうと、スノーバー氏は見通しを示した。
「最初のバージョンがWindows Serverの新たな基盤となり、多様かつ複雑なコンポーネントや機能が構築されるだろう」
Windows Server 2016では、コンテナ技術の他にも、さまざまな新機能が追加される。その1つが、Hyper-Vおよびストレージクラスタ向けの「ローリングアップグレード」(※)のサポートだ。スノーバー氏によると、コンピュートクラスタファブリックで障害が発生しても、仮想マシン(VM)の稼働を円滑に継続させることができる。また、新機能のもう1つの例として、「ストレージレプリカ」がある。バックアップやディザスタリカバリのためにストレージの同期レプリケーションを利用する仕組みだ。
※ローリングアップグレード:Hyper-V全体を停止せずに、クラスタノードのOSをアップグレードすること。これによりダウンタイムが抑えられる
Windows Server 2016の正式版は、2016年にリリース予定となっている。それ以上の詳細な時期については明らかにされていない。
Microsoftはまた、統合管理ツールの次期版「System Center 2016」のプレビュー版「System Center Technical Preview 2」の提供も開始した。「Desired State Configuration」(DSC)やSSH(Secure Shell)のサポート、LAMP(Linux+Apache+MySQL+PHP)スタック監視の向上など、Linuxに関する管理機能が強化された。また、「Microsoft Azure」「Microsoft Office 365」「Microsoft SQL Server」「Microsoft Exchange」の新たな監視機能が追加されている。
System Center 2016の正式版は、2016年にリリース予定となっている。ただし、System Centerとともにツールスイートを構成する「Microsoft System Center Configuration Manager」(SCCM)の次期版は、クライアントOSの次期版「Windows 10」をサポートするため、2015年中にリリースする計画である。Microsoft幹部によると、Windows 10の正式版は予定通り7月に提供を開始するという。
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