革新性を取り戻せるか
Apple、Googleの神経を逆なでする「Windows 10」のとっておき機能
米Microsoftは次期OS「Windows 10」に搭載される新機能を段階的に公開している。本稿では、ユニバーサルアプリとホログラム技術、そしてアップグレードとアップデートのプロセスについて解説する。
米Microsoftの次期OS「Windows 10」は、“老犬でも新しい芸は仕込める”ことの証拠になるかもしれない。
Microsoftの新たな最高経営責任者(CEO)であるサトヤ・ナデラ氏の下、同社は数カ月にわたってWindows 10の詳細を明らかにしてきた。IT担当者向けのシンプルな管理機能、エンドユーザー向けのタッチ操作機能(カスタマイズ可能なスタートメニューも含まれる)、ホログラム技術などが大きな注目を集めている。
Windows 10の新機能と今後の展望が示される中、IT業界は同社のイノベーションに対して久しぶりに期待を寄せている。
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Windows 10の新機能:ユニバーサルアプリとホログラム
Windows 10では、「ユニバーサルアプリ」と呼ばれるアプリケーション開発プラットフォームが重要な役割を担っている。その概念は「Windows 8」の世代で導入された。
ユニバーサルアプリプラットフォームは、単一のコードベースからPC、タブレット、スマートフォン、「Xbox One」の各デバイス向けのアプリを開発することができる。ユーザーはデバイスの種類に関係なくアプリを利用することができる。Windows 10上のアプリ、設定、データは複数の端末間で共有されるようになる。
Microsoftのデジタルアシスタント機能「Cortana」は、米Appleの「Siri」に対抗する技術であり、Windows 10搭載PCにも密接に組み込まれている。さらに、ブラウザは従来の「Internet Explorer」から新開発の「Project Spartan」に切り替わる。Cortanaは、Project Spartanとも連係する。例えば、ブラウザから「Ask Cortana」を選択することで、追加情報の検索結果がサイドバーに表示される仕組みとなっている。
Windows 10における最大のイノベーションは、「Windows Holographic」と「Microsoft HoloLens」である。米Googleの「Google Glass」に対抗するヘッドセットコンピュータとゴーグルであり、Microsoftはユーザーに対話型のホログラムを提供することができるとアピールしている。しかし、業界専門家によると、実際はもっと拡張現実(AR)の体験に近いものだという。
アップグレードとアップデートはどうなるのか
Windows 10へのアップグレードに関しては、ひどく苦労することはないだろう。Microsoftは、移行プロセスをできる限りスムーズにすると明言しているからだ。また、「Windows 7」を搭載するハードウェアであれば、Windows 10に対応することも明らかとなっている。
新しいバージョンもいつ日かは過去のものになる。Windows 10では、デバイスが寿命を迎えるまで無償でバージョンアップを自動的に受け取ることができる。これは、多くのクラウド事業者がアップデートを自動的に適用するのと同じ方法だ。
企業のIT担当者は、Windows 10の自動アップデートを無効化したり、ロックダウンしたミッションクリティカル環境に対して「Windows Server Update Services」経由で配信される深刻なセキュリティ更新のみを適用するように設定したりすることも可能だ。
IT部門ではまた、「Current Branch」と呼ばれるアップデートプロセスを利用することもできる。コンシューマー市場でアプリケーション互換性などのテストを行った後に、新機能を企業向けに提供する。企業は、適用前にアップデートを検証する猶予期間を得られる。
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