標準ツールを超えた機能を提供
備えあればうれしいな Windowsのトラブル解決に役立つ無償ツール5選
万が一の事態に備えて、Windowsシステムのトラブルシューティングや状況把握に役立つ無償のお勧めツール5つを紹介する。
Windowsシステムのトラブルシューティングや状況を詳しく把握する必要がある場合に、最も便利な部類に入るのが「Windows Sysinternals」(以下、Sysinternals)ツールだ。知らない人のために説明しておくと、Sysinternalsは米Microsoftの無償ツール集。一般的にこれらのユーティリティは、Windowsのネイティブツールを超えた非常に高度な機能を提供する。
Windows Sysinternalsには数十のさまざまなツールが含まれており、全て無料でダウンロードできる。特に役立つ5つのツールを見てみよう。
Process Monitor:システムデータを提供
「Process Monitor」は、最もよく知られているSysinternalsツールといえる。このツールの役割は、システムで実行されているプロセスの詳細情報を提供することだ。
確かに、「Windowsタスクマネージャー」でも詳細なプロセス情報が得られる。だが、Process Monitorは、タスクマネージャーよりもはるかに多くの情報を提供し、システムで何が起こっているかをより完全に把握するのに役立つ。
Process Monitorは、どのプロセスが実行されているかだけでなく、それらのプロセスが何を行っているかという情報も提供する。例えば、各プロセスに関連するファイル読み取りやレジストリ検索を追跡している。
Autoruns:不要なコンポーネントを無効に
デスクトップ管理者は「Autoruns」を使って、どのプロセスがシステム起動時に自動実行されるように構成されているかを調べられる。一部のアプリケーションは、不要なコンポーネントを勝手にインストールすることで悪名高い。これらのコンポーネントは、ユーザーワークロードの処理に活用されるはずのリソースをシステムから奪う恐れがある。
Autorunsは、起動時に何が実行されるかを表示し、それらのスタートアップコンポーネントをカテゴリー別に分類する。例えば、サービス、ドライバ、ガジェットなどを区別して示すことができる。このユーティリティを使って不要なコンポーネントを無効にすることが可能だ。
Active Directory Explorer:Active Directoryの運用を支援
「Active Directory Explorer(AD Explorer)」は、Windows Active Directoryのトラブルシューティング、クエリ、変更を定期的に行う必要がある全ての人にとって便利だ。Microsoftは、Active Directoryを操作するためのネイティブツールを幾つか提供しており、例えば、「Active Directoryユーザーとコンピュータ」コンソール、「Active Directoryドメインと信頼関係」コンソールなどがある。AD Explorerはこれらのツールを補完する。
AD ExplorerはActive Directoryとそのオブジェクト、それらのプロパティのより包括的なビューを提供する。IT担当者がActive Directoryに変更を加えることができる機能や、目的のものを探すのに役立つ検索機能も備えている。このツールでは、Active Directoryのある時点でのスナップショットを取ったり、スナップショット間で比較したりもできる。
BgInfo:システム情報をデスクトップの背景に表示
「BgInfo」は、多数の物理または仮想システムを追跡する必要がある全ての人に役立つ。このシンプルなユーティリティは、デスクトップの背景にシステムの詳細情報(OSのバージョンやIPアドレスなど)を表示する。
BgInfoは、大量の仮想マシン(VM)を使用している企業では特に重宝しそうだ。コンソールに現在、どのVMが表示されているかは、一目では分かりにくいことがあるからだ。
Disk Usage:空き容量を調べるシンプルな方法を提供
「Disk Usage(Du)」は、システムのフォルダが使用している容量を確認するためのコマンドラインツール。管理者がディスク容量の使用状況を把握するのに役立つ。仮想デスクトップイメージの容量をスリム化する必要がある場合にも便利だ。ディスク容量がどのように使われているかを表示できるからだ。
Duツールは、「du」コマンドを入力し、分析したいパスを指定して実行するのが最もシンプルな使い方だ。だが、コマンドラインスイッチも多数用意されており、その1つとして、詳細な情報をCSVファイルにエクスポートするオプションが利用できる。
今回取り上げた5つ以外にも、優れたSysinternalsツールがたくさんある。試してみてはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
製品資料
[株式会社ウェーブスプリッタ・ジャパン] 100Gbps対応の光トランシーバーはどう選ぶ? 10分で分かる選定のポイント -
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発の生産性と機密性を両立、自社環境で構築する「セキュアAI」活用術 -
製品レビュー
[ServiceNow Japan合同会社] 問い合わせの約9割を自動で解決、AI主導の自律型CRMがもたらす業務変革の全貌 -
市場調査・トレンド
[ServiceNow Japan合同会社] AI活用が業務自動化で止まる理由は何か? 調査で判明した課題と変革への道筋
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
2
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
3
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
4
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
5
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
-
6
GitHubが指摘 AIが書いた「おそらく動くコード」が招くシステム崩壊
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
9
ただなのに「12時間以内の復旧」も要求 無償OSSに商用レベルを求める企業の末路
-
10
「にゃんこ大戦争」がAWSを脱出した理由 無停止移行に潜む“わな”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー