OpenStack環境のストレージ選定ポイント【第2回】
OpenStackストレージ、主要5社の差別化ポイントをまとめた(2/3 ページ)
特徴と強み
ストレージだけでなくOpenStack全体で見たとき、北米のHPでは、OpenStackベースのクラウドサービスを過去3年間にわたり運用している実績があり、その経験を独自機能・バンドル機能として自社OpenStackディストリビューションに実装し、差別化を図っている。
ストレージ部分については、Cinder、Swift、Manila(※1)の全てに対応製品がある。また、Cinder対応ストレージについては複数の選択肢を提供しており、ユーザー企業の要件に応じて最適なストレージを選択可能だ。
OpenStackでストレージの機能が標準化されると、データプレーンの完成度がより重要になる。HPのストレージはスケールアウト機能、ワイドストライピング、ゼロデータ検出機能などを使い、性能や容量効率を最適化している。なお、スポンサーランクがPlatinumで、ベンダー開発貢献度1位というデータからも、OpenStackの品質向上および機能強化に積極的に取り組んでいることが分かる。
※ Manilaプロジェクトについては、記事の終わりにコラムとして掲載しているので確認してほしい。
2.IBM
・OpenStackストレージ対応製品
Cinder対応ストレージとして、「IBM DS8000」「IBM XIV Storage System」「IBM Storwize」「IBM Spectrum Storage」「IBM Spectrum Scale」が該当製品である。IBMの特徴は、エンタープライズ向けプライマリストレージとしてさまざまな種類のストレージを提供している点である。また、Spectrum Storageシリーズの一員である「IBM Spectrum Virtualize」、Spectrum ScaleはSDS製品という位置付けである。
Swift対応ストレージとしてはSpectrum Scaleが該当製品となる。Spectrum Virtualizeはストレージ仮想化アプライアンスとして提供されており、他社ストレージが混在するSAN環境下において、ディスクシステムの仮想化を行うことができる。
・特徴と強み
OpenStack全体で見たとき差別化ポイントとなるのは、管理ソフト「IBM Cloud Manager with OpenStack」だ。このソフトで仮想環境の管理を簡素化し、仮想環境をクラウド環境へと迅速かつ容易に転換することが可能である。
ストレージ部分については、CinderやSwiftに対応した多数のストレージを用意していることが特徴である。
HPと同様、IBMもスポンサーランクがPlatiumであり、ベンダー開発貢献度の高さからもOpenStackの品質向上および機能強化に意欲的に取り組んでいることが分かる。
3.日立
・OpenStackストレージ対応製品
Cinder対応ストレージとして、「Hitachi NAS Platform」「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP) G1000/ミッドレンジファミリー」「Hitachi Unified Storage(HUS) 100シリーズ」が該当製品である。エンタープライズ向けプライマリストレージはVSP G1000を用意する。Swift対応ストレージとしては、「Hitachi Content Platform」(HCP)が該当製品となる。
・特徴と強み
OpenStack全体で見ると、日立は、システムの高信頼化や高安定化(例えば、OpenStackが稼働するOSの信頼性強化)、運用管理ソリューション「JP1」での統合管理などで差別化を図っている。
ストレージ部分については、スナップショットから直接リストアできる機能を独自実装し、システム構成変更などの運用管理を容易にしている。
現状は、自社のハードウェアおよびディストリビューションでのみ、日立ストレージをサポートしている。今後は国内外の顧客企業の要望に応じて、他社のハードウェアおよびディストリビューションでもCinderドライバ経由で日立ストレージをサポートする予定だ。CinderのConsistency Groupsといった機能への対応を計画するなど、新機能への対応に積極的に取り組んでいる。
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OpenStack環境のストレージ選定ポイント
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