セキュリティや管理機能の弱さに不安
iOS/Android版「Outlook」に意外な高評価、ただIT管理者が困り顔なのはなぜ?(1/2 ページ)
iOS/Android版「Outlook」アプリは、モバイル環境での従業員の生産性を高める一方で、IT管理者にとっては警戒すべき存在となっている。Outlookアプリのメリットとデメリット、改善すべき点を解説する。
iOS版およびAndroid版の「Microsoft Outlook」を使用することにより、企業の従業員はモバイル環境から社内メールに簡単にアクセス可能になるが、その限定的な管理機能とセキュリティ機能のためにIT管理者から敬遠されるかもしれない。
Outlookは現在、iOSとAndroid向けのアプリが提供されている。それにより、モバイル端末ユーザーの大多数が、米Microsoftの主要な生産性アプリケーションの1つを利用できるようになった。
企業や団体の中には、後継バージョンがリリースされてから採用を検討したい場合もあるだろう。しかし、Outlookのモバイルアプリが便利さを知る価値はある。例えば、ファイル共有サービスとの接続性の高さなどだ。その一方で、セキュリティに関する問題など対応が不十分な部分を見極めなければならない。
併せて読みたいお薦め記事
Outlookアプリの基本をおさらい
Outlookアプリに潜むセキュリティ問題
Officeのモバイル対応にも注目
モバイルフレンドリーなメール/カレンダーインタフェース
Outlookのモバイル対応を強化するため、MicrosoftはiOSおよびAndroid向けメールアプリの新興企業Accompliを買収して得た技術を活用している。Outlookのモバイルアプリは、デスクトップ版と大きく異なっている。特にタブベースの受信トレイでは、メールが2つのカテゴリに分けられ、不要なメール(クラッター)を減らす仕組みとなっている。それにより、「Focused(優先)」タブには重要なメールが保存され、それ以外のメールは「Other(その他)」タブに振り分けられる。タブ間でメールを移動した場合、アプリはこの操作を学習し、メールを仕分ける精度を向上させる。
スワイプ機能を使って、受信したメールをすぐに処理することができる。スワイプ操作はカスタマイズ可能になっている。例えば、左方向へのスワイプに対し、メールをフラグ付けする/削除するなどの動作を割り当てられる。
Outlookに組み込まれたカレンダーと連動することで、Quick RSVP機能を使ったスケジュール調整などが容易に行える。デスクトップ版とほぼ同じ機能で、会議の時間を確認したり、参加者を招待したり、出席者を調べたりすることができる。
また、Microsoftは2015年2月にiOSおよびAndroid向けの無料カレンダーアプリを手掛ける米Sunriseを買収したと発表した。Sunriseの技術がMicrosoftのアプリやサービスに統合されることで、OutlookやGoogleカレンダーと、Facebookなどのサードパーティー製アプリの間の連係がより容易になることが期待されている。Sunriseのアプリは、App StoreやGoogle Playでまだ提供が続けられている。Microsoftは、OutlookアプリにSunriseの技術を実装する時期について明らかにしていない。
ファイル共有機能との連係が容易
iOS/Android版のOutlookアプリでは、「Office 365」「iCloud」「Gmail」などのメールサービスにアクセスすることができる。また、「Dropbox」「OneDrive」「Google Drive」といったファイル共有サービスとも容易に接続することが可能だ。
例えば、クラウドストレージに保存してあるファイルへのリンクをメールに挿入でき、そのファイルの閲覧権限を受信者に自動的に与えることができる。ファイルを探すときも、最近の添付ファイルがリスト表示されるため、全てのメールを見返す必要はない。
その他にも、数文字を入力するだけで検索結果を表示する予測検索や、メールをいったん受信トレイから非表示にして指定した日時に再度表示するSchedule Email機能といったユーザーフレンドリーな機能も備わっている。
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