知りたいのは「特定分野において影響力を持つ人」
ソーシャルメディア分析ツールに期待される「その道のインフルエンサー」を見分ける力
ソーシャルメディアリスニングは標準的な慣行になりつつあるが、Webで交わされる特定の会話の重要性を判断するための指標となる基準はまだ確立の途上にある。
ソーシャルメディアで大きな影響力を持つ“インフルエンサー”の分析は確かに重要だ。ソーシャルメディアリスニング(ソーシャルメディア内の話題や書き込みを傾聴すること)のためのインフルエンサー分析ツールの多くは、全般的に影響力の大きい人物の特定はできても、テーマごとの特定はできない。例えばソフトウェア企業の場合、ジャスティン・ビーバーの影響力の大きさは問題にならない。求められるのは、自分たちの特定分野において影響力を持つ人物だ。重要性はそこにある。
もう1つ重要なのは、インフルエンサー分析を組み合わせてソーシャルメディアプロファイルと消費者プロファイルとを照らし合わせ、自社の製品やサービスを実際に買ってくれるユーザーに対して影響力の大きい人物を見つけることだ。これは従来型の手法に対してインフルエンサー分析をややひねった手法であり、特定のメッセージに対するインフルエンサーの影響力がどの程度持続するかを測定するものだ。現時点でインフルエンサー分析の多くはあまり重要視されていないが、実際には現実的で手堅く事業上の価値があるものとなりつつある。2015年の初頭にそうしたツールが米Ninja Metricsというベンダーから登場した。こうした企業が手掛ける分野では、例えばエンターテインメントやゲームといった分野のインフルエンサーの特定が容易になる。ただしこの種の展開で障壁になる可能性があるのは、多種多様な顧客プロファイルの調整だ。それをするためには、ソーシャルメディアで誰が声を上げているかを具体的に知る必要がある。
ソーシャル情報やソーシャル顧客情報が、従来の顧客情報と統合されていないことも大きな問題だ。エンタープライズデータ品質管理ツールや顧客マスターデータ管理(MDM)といったツールやアプリケーションを使って、企業はこの問題を解決しようと試みているが、こうなるとほとんど別の分野になる。
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