検討すべきことは意外と多い
「MacBook」ではダメ? 学生に買い与えるべきノートPC“14の条件”(2/3 ページ)
6.推奨スペックを確認せよ
銃撃戦にナイフを持ち込むのが得策ではないのと同様に、Windows重視の大学にMacを持ち込むべきではないだろう(その逆もまたしかりだ)。合格書類でPCの推奨スペックを確認してほしい。PCの推奨スペックが記載されていない場合は、大学のWebサイトでIT部門のページを確認するか、IT部門に電話か電子メールで問い合わせるとよいだろう。マンモス大学に通う場合は、学部ごとに独自のスペックを定めていることがあるため、通う予定の学部に確認されたい。
7.割引についても確認せよ
ソフトウェアを購入する前に、割引を受けるための条件と割引を受けられるかどうかを問い合わせよう。かつては学生証があればプロ仕様のソフトウェアを桁外れの割引価格で購入することができた。例えば「Microsoft Office」のような人気のソフトウェアが最大90%オフで購入可能だった。こうした割引は今でも存在し、IT部門や大学のコンピュータストアを通じて利用できる可能性はある。大学で特定のソフトウェアが必要であればなおさらだ。
そのような割引を受けられない場合は、標準的な学割を利用する他ない。とはいえ、標準的な学生割引率も悪くない。大学生であれば、「Microsoft Office 365」を79.99ドルで4年間利用できる(※1)。PCまたはタブレット2台とスマートフォン2台まで利用可能で、1Tバイトのクラウドストレージも付いている。堅牢性で劣る「Microsoft Office 365 Personal」を利用すると4年間で279.96ドル掛かる。
※1 日本では、「Office 365 Education E1」は無料、「Office 365 Education E3」は学生1ユーザー当たり月額270円。
※2 日本で個人向けに販売されている「Microsoft Office 365 Solo」は、1ユーザー当たり年額1万2744円。
同様に、米Adobe Systemsの「Adobe Creative Cloud」完全版は年間で599.88ドル支払う必要があるが、学生は年間わずか199ドルで利用できる(※3)。なお、この価格はいずれも一括払いの場合だ。
※3 日本における新規ユーザー向けコンプリートプランは、個人では1ユーザー当たり年額5万9760円であるのに対し、学生は1ユーザー当たり年額1万9800円。共に一括払い。
もちろん、必要であれば米Googleなどが提供している無料サービスを利用することもできる。無料のサービスであっても驚くほど丈夫で連係性も優れている。こうした無料サービスでは不十分であることが判明した場合は、授業開始2日目に必要なソフトウェアを購入して、ダウンロードすることも可能だ。
8.先を見越した計画
卒業まで使用できると見込んで、出し惜しみせずにフル装備のノートPCを購入することは理にかなっているように思えるかもしれない。残念ながら、現実は異なる。ノートPCにとって4年間は長い。全日制の大学生が送る活動的なライフスタイルに耐えなければならないノートPCにとっては特にそうだろう。また、最新のデータによると、全日制の国公立大学に通う学生の場合、6年以内に卒業した者は全体の3分の2に満たない(65.4%)という。そのうち、4年間で卒業した学生は75%、5年間で卒業した学生は20%、5%の学生は卒業までに6年を要した。
ご自分の子どもに、このような事態が起こり得る場合は、最先端の高価なノートPCは避け、ミッドレンジモデルから十分な機能が備わったモデルあたりを選ぶとよいだろう。3回生のときのノートPC買い換えのためにいくらかの資金をとっておくのだ。
9.企業向けのモデルをチェックせよ
有名ブランドのPCであれば、一般消費者を対象にした製品ラインとは別に法人顧客を対象にしたビジネス向けの製品ラインを用意している。ビジネス向けノートPC(例えばLenovoの「ThinkPad」や東芝の「Portegé」)はデザイン面ではクールさと斬新さに欠ける。だが、ビジネス向けのノートPCは一般的に耐久性や強度に重点を置いているという特徴が見られる。ケースには強度が高いマグネシウムや金属などの素材が採用されており、衝撃への耐性のあるHDDやSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載し、簡単に修理できるパーツを採用している。数年間ノートPCを持ってキャンパス中を動き回ることを考えれば、このような特徴があるのは悪くないだろう。
10.デスクトップPCのことは忘れよ
デスクトップPCの方がずっと安価で高性能だ。また、デスクトップPCは改修を重ねることでノートPCより長く使える。だが、デスクトップPCは購入すべきでない。ほぼ全ての大学のカリキュラムではグループプロジェクトが実施される傾向がある。専攻に関係なく、新たに学んだ学術的な知識を習得して実証するにはグループプロジェクトで必要な共同研究を通じて行うのが1番だと教授は考えている。それに加え、グループプロジェクトに参加した学生は実社会で必要なソーシャルスキルも強化できるため、将来の就職活動での成功にもつながる。課題の一環として数え切れないほどのチームミーティングを行うため、ノートPCが持ち運びやすいことは不可欠だ。とはいうものの、家計に余裕があって物惜しみしないのであれば、デスクトップPCとノートPCの両方を購入して困ることはない。
11.モバイルタブレットも置いておけ
論理的には上述の通りだが、その意味するところは間逆だ。Appleの「iPad」やGoogleの「Nexus」に対してどれだけ愛着を持っているとしても、これらのタブレットにはほとんどの大学生が必要とするコンピュータ処理に対応できるだけの性能が備わっていない。考え得る中で最も技術的な要素が低い専攻を選択していたとしても、大学の環境や運営の技術レベルは大幅に高くなっている。そのため、学習管理システムへのログインや履修科目の登録のような単純なタスクでも、タブレットでは問題が生じる恐れがある。これもまた繰り返しになるが、十分な資金がある場合は、フルサイズのノートPCに加えてGoogleの「Android」搭載タブレットやiPadを購入すれば、学年を問わず感謝されることは間違いないだろう。
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