Windowsアプリをクラウドからストリーミング
iPad/AndroidでWindowsアプリが使える「Amazon AppStream」とは?(1/2 ページ)
米Amazon Web Services(AWS)の「Amazon AppStream」は、Windowsアプリをクラウドからストリーミング配信する新サービスだ。WindowsアプリをPCやタブレット、モバイル端末に配信する環境を容易に構築できる。
米Amazon Web Services(AWS)の「Amazon AppStream」(以下、AppStream)は、Windowsアプリケーションをクラウドからストリーミング配信する新サービスで、PCやタブレット、モバイル端末に対応している。CAD(コンピュータ支援設計)や医療画像処理をはじめとする高度なアプリケーションを長期的に利用したり、ゲームのデモ環境を用意したりするときに役に立つ。AppStreamを用いてCADアプリケーションを動かせば、現場の技術者がタブレットで素早く設計図を変更できる。医療画像処理アプリケーションでは、離れた場所にいる医療専門家らが連携しやすくなる。
クライアントアプリケーションのストリーミングを始めるには
AppStreamを導入する前にまず、同サービスでストリーミングするアプリケーション(ストリーミングアプリケーション)のビジネスと収益モデルを見極めなければならない。現在、AppStreamのストリーミング料金は米国東部リージョンで1時間当たり83セント。ゲームユーザー向けの簡単なデモ環境を用意するためなら容認できるが、連続的なプレイ環境としては帳尻が合わない。ハイエンドのCADをサービス形態で導入し、現場技術者がタブレットから利用するためなら許容可能だ。
ストリーミングアプリケーションは、端末で稼働する専用のAppStreamアプリ内で動作する。AppStreamアプリは、サーバから送信される音声や動画をデコードし、キーボードやマウス、タッチ画面などの入力情報を収集する。AppStream用のSDK(ソフトウェア開発キット)を用いてGPSデータを収集することもできる。AppStreamアプリはiOS、Android、Chrome、Windows、Macに対応する。ストリーミングアプリケーションは、「Windows Server 2008」以降に対応していなければならない。アプリケーションで「.NET Framework」などを利用している場合、それもアプリケーションインストーラに含める必要がある。
ローエンドデバイスにハイエンド機能を導入
デスクトップ仮想化の根底にある概念は何年も前から存在してきた。Windowsのクライアント環境をクラウドで稼働させる仕組みで、環境設定やアプリケーションの統一を容易に行える。AppStreamでは、IT部門がアプリケーションを個別に展開することで、より細かく管理できる。カスタムクライアント、サブスクリプション、認証サービス、ストレージと連係する機能もある。
アプリケーションをストリーミングすることにより、CPUやGPUの使用率が高いアプリケーションの処理の負荷分散がしやすくなる。例えば、CADや3Dモデリング、ビデオ編集、医療画像処理のアプリケーションでは、負荷の高い処理をクラウド側に移せる。クライアントのAppStreamアプリ側では、タブレットやスマートフォンに搭載されている標準的なビデオデコーダチップを使って、その処理結果を描画できる。つまり、CPUやGPU、メモリ、ストレージを有効利用するアプリケーションであれば、AppStreamの恩恵を受けられる。
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