Macの常識を知っていますか
「職場でMac」はもう止まらない Windows管理者が知るべき「Mac管理のいろは」(2/2 ページ)
統合へのアプローチ方法
Mac OS Xをビジネスに統合し始めるときに検討すべき質問が3つある。それは「何台のMacを導入するのか」「導入したMacで必要な種類のアクセスは何か」「どのようなツールやシステムが導入済みなのか」という質問だ。これらの質問を念頭に置いた場合、Macの統合管理に適用できる3種類のアプローチがある。
1つ目のアプローチは、「Active Directory(AD)ドメイン」にMacを組み込む方法だ。MacのクライアントPCとノートPCには、ADに参加できるようにするためのクライアントアプリケーションがインストールされている。つまり、Macをドメインに参加させる作業は思っているよりも簡単なのだ。必要なのは適切なコンピュータのアクセス権とドメインの資格情報だ。
2つ目のアプローチは、ADとデスクトップ管理アプリケーションを組み合わせる方法だ。このシナリオでもMacをADドメインに関連付けるが、Appleの「Apple Remote Desktop」などのデスクトップ管理アプリケーションを使用して管理作業を簡略化する。他には米Centrify Corporationの「Centrify User Suite(Mac Edition)」を使用することも可能だ。このツールを使用すると、認証やポリシー、シングルサインオンを一元管理できる。
3つ目のアプローチは、Macをモバイルデバイスとして管理する方法だ。「OS X 7」以降、Mac OS Xは、ディレクトリサービスから離れて、モバイルデバイスマネジメント(MDM)の側面を組み込むようになっている。そのため、モバイルデバイス管理にMDMを使用している場合、Macを使用することは、それほど大きなハードルにならないだろう。このアプローチでは、米AirWatchの「AirWatch」などの製品を使用して、MacのノートPCやクライアントPC、「iOS」を搭載したデバイスを1つのアプリケーションで管理できる。
Macのトラブルシューティング方法
実際にMacに問題が発生しても心配無用だ。幾つかのヒントを駆使すれば、Macも難なく管理できる。例えば、Mac OS Xの破損という問題に遭遇した場合は、システムを再インストールすればよい。システムの再インストールは、隠し領域のリカバリパーティションから実行され、ユーザーのアプリケーションやデータ、設定が変更されることはない。
Macでは、Macの新しいデバイスにユーザーを簡単に移行できる。新しいMacを起動したときに、古いデバイスのデータを取り出すことが可能だ。Mac間のデータ転送で必要なのは、適切なネットワークと「Thunderbolt」または「FireWire」ケーブルのみである。
1台のデバイスでMacとWindowsを同時に実行できるのか
1台のMacでMac OS XとWindows OSの両方を実行することは可能で、幾つかの選択肢がある。
その1つがAppleの「Boot Camp」だ。Boot Campは無料だが、ユーザーにとっては不便な場合もある。Boot CampはMacのHDDにWindows用のパーティションを作成する。Windows OSのインストールメディアを挿入するか、Windows OSのデータを含むUSBフラッシュドライブを使用して、Windows OSをインストールする必要がある。残りの処理は、Boot Campが代行し、Macハードウェアで必要なドライバが全て追加される。ただし、ユーザーはログインする前に、Windows OSとMac OS Xのどちらを使用するのかを決めなければならず、ログイン後にOSを切り替えることはできない。
2つ目は、「Wine is not an emulator(WINE)」を使用して、MacとWindowsを1台のデバイスで実行する方法だ。WINEは互換性を提供するプログラムなので、Windowsアプリを実行するためにWindowsを用意する必要はない。代わりに、WindowsのAPIをUNIXベースのOSの標準インタフェースの規格「POSIX」で呼び出し変換する。
最後に紹介するのは、最も良い選択肢となることが多い仮想化だ。仮想化を使用して、Windowsを仮想マシンとしてMacで実行することができる。仮想化のトップクラスのベンダーは米VMwareと米Parallelsだ。
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