ネットワーク、ストレージ、そしてセキュリティ
「IoTの世界へようこそ」なんて言っていられない現実的な課題とは(1/2 ページ)
モノのインターネット(IoT)はユーザーの仕事を効率化すると期待されているが、管理者たちはユーザーが必要とするリソースに、IoTデバイスがどのように影響するか熟考する必要がある。
全てのものがデータを生み出す世界を考えてみよう。例えば、会社の駐車場に到着すると、運転していたクルマがあなたのクライアントPCを起動し、あなたが自分の席に着いたらすぐに仕事ができる状態になっているような世界である。
「モノのインターネット(IoT)」の世界へようこそ。人々にとって、それは目を見張る進化かもしれない。だが、もしあなたがデスクトップ管理者であれば、IoTが必ずしも輝きに満ちたバラ色の世界とは言い切れないことを知っているはずだ。社内にIoTデバイスを迎え入れたとき、そこには解決しなければならない現実的な問題が幾つかある。
例えば、コンピュータを起動できるクルマは恐らく、エンタープライズセキュリティを念頭に置いて設計されてはいないだろう。結果、ハッカーに会社のネットワークの裏口(バックドア)を提供することになるかもしれない。問題はセキュリティだけにとどまらない。新しいデータソースの突風は、またたく間に暴風雨となり、IoTは深刻なストレージ問題も引き起こすだろう。
もっとも、さまざまな問題があったとしてもIoTデバイスがビジネスの効率性を大きく改善してくれることは確かだ。それならばデータセンターインフラをどのように変更すべきか、山のようなデータをどのように取り込み、IoTの広大な領域をどのように防衛するか。ここでは、そうした幾つかの課題について考えてみよう。
IoTでインフラを再考する
IoTデバイスから大量に流入するデータは、サーバ、ストレージ、ネットワークのハードウェアを限界まで追い詰める。デスクトップユーザーからのトラフィックには優先権があるが、IoTデバイスを接続した場合(あなたがそれを認めた場合)、ネットワークのパフォーマンスは低下し、デスクトップユーザーのイライラは増大する。それらのインフラはいずれも、IoT対応を目的としてはない。全ての人の幸せを維持するためには、幾つかのミニデータセンターからなる、より分散化された新しいアーキテクチャが必要になる。それはデータの蓄積を支え、全てのデータポイントが中央のデータセンターに送り返される必要はなくなり、中央のデータセンターの負荷集中は軽減される。
そうした分散化のアプローチは、最近のアプリやセキュリティの中央集中化というトレンドに真っ向から逆らうものだ。しかし、膨大な情報ソースによってネットワークが圧倒されてしまうのを避けたいのであれば、IoTにおけるトラフィックのパターンやデータを新しい視点から考え直す必要がある。
トラフィックフローを維持するために、IoTデバイスは既存の非専用回線を使うべきだ。また、トラフィックのボトルネックが原因でデータが消失しないようにするためには、ネットワークがセンサーの情報を送信する帯域幅を持つようになるまで、個々のIoTセンサーがデータをバッファするようにプログラムする必要がある。センサーには、ネットワークがデータを直ちに伝送できない場合に備えて再試行機能も持たせなければならない。同時に、通信経路が遮断された場合に備えて、2番目の経路を見つける機能も不可欠である。
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