トラックパッドはMacBookに負けていない
徹底レビュー:レノボの「Chromebook」が“お値段以上”の見事なボディで驚いた(3/3 ページ)
お値段通りの処理能力
Lenovo 100s Chromebookは、低価格Chromebookで、Webブラウザ以外に使用することは考慮していない。そのため、それほど高いスペックは備えていない。米Intelの「Celeron N2840」(2.16GHz、最大2.58GHz、2コア2スレッド、2次キャッシュメモリ1Mバイト)、2Gバイトのシステムメモリ、CPUに統合したグラフィックスコアとして「Intel HD Graphics」、データストレージには16GバイトのeMMCを搭載している。このスペックでは、4K動画編集のような大量の処理能力とリソースを消費するアプリケーションには対処できない。とはいえ、Webブラウジング、メール、文書作成、ビデオチャットなら、問題ないだろう。
Lenovo 100s Chromebookが持つ処理能力の限界は、Webブラウザで複数のタブをアクティブにしているときに表面化する。音楽をストリーミングしながら「YouTube」で1080pのライブストリームを視聴すると、Webブラウザで開いた3つ目のタブでイライラするほど動作が遅くなる。ただここで、Lenovo 100s Chromebookの最小構成価格が179ドルであることを思い出してほしい。パフォーマンスに制限があることは想定しておかないといけない。Googleの「Googleドキュメント」や「Googleスプレッドシート」で作業しながら、音楽を聴きたいだけなら、Lenovo 100s Chromebookは十二分な役割を果たすはずだ。
意外と気にならない発熱とノイズ
Lenovo 100s Chromebookの内蔵ファンは優れている。シンプルなプログラムを実行しているときは静かに回っていて、CPUがダウンしたときでも、軽い鼻歌程度の音しかしない。本体の冷却機能も優れている。HD動画を1時間ストリーミングした後、Lenovo 100s Chromebookの底面が一番熱くなったが、それでも膝の上に乗せても問題なかった。Lenovo 100s Chromebookは長時間動作しても熱くならない「Cool-Touch Palmrest」を搭載している。発熱とノイズはユーザーが最初に目を向けるものではないかもしれないが、好感度を高めてくれるのは間違いない。
バッテリー持続時間
Lenovo 100s Chromebookのバッテリーは179ドルのノートPCとしては悪くない。オンラインビデオコンテンツのストリーミングは、バッテリーにとって最も負荷の掛かるタスクの1つだが、ディスプレイの輝度を最大に設定した状態で米NetflixのHD動画をストリーミングしても、バッテリーは6時間15分持続した。通常のWebブラウジングやオフィスアプリの利用でディスプレイの輝度を下げている場合は、もっと長いバッテリー駆動時間が可能になるだろう。
結論
Lenovo 100s Chromebookには欠点はあるが、頼りになるChromebookだ。欠点の多くは安価なデバイスによく見られるものだ。軽量であるにも関わらず、ボディ機構は全体的にしっかりしている。1366×768ピクセルという可もなく不可もない解像度の11.6型ディスプレイは、やや薄すぎて幅広すぎるベゼルによって強度的には弱く感じるが、表示する色の鮮やかさは満足できるレベルで、視野角は安価なノートPCとしてはいい。
本体の重さは1.2キロなので、1日持ち歩いても問題ない。だが、Chrome OSを搭載しているため、Lenovo 100s Chromebookをフル活用するにはインターネット接続が必須になる。Webに依存するChrome OSによって、軽いボディがもたらす持ち運びやすさのメリットを損なっている。
マルチタスク実行時には処理能力の制限で問題が生じる。ただし、基本的な日常的な作業であれば対処できる。Celeron N2820に掛ける負荷を限界まで高めたときでも、Lenovo 100s Chromebookのボディは熱くならず、ファンの音が軽い鼻歌より大きくなることはない。トラックパッドは快適だ。米Appleの「MacBook」が搭載するトラックパッドに負けていない。
低価格であることを考えると、Lenovo 100s Chromebookは満足できるChromebookだ。ただし、Chrome OSの制約にユーザーが耐えられることが条件になる。従来のPCのような操作性が必要な場合は、米Microsoftの「Windows 10」を搭載したノートPCを購入するのがいい。追加費用は、たった10ドルですむ。ただし、Windows 10は、Chrome OSより多くのリソースを必要とするため、低価格のノートPCでは処理能力がさらに低下する。とはいえ、ネットワークに接続していないときは、Windows 10搭載ノートPCはChrome OS搭載デバイスよりかなり役に立った。
Lenovo 100s Chromebookは、検証したほぼ全ての領域で欠点がある。だが、それらの欠点は179ドルという破格の値段によって受け流せるユーザーには有力な購入検討候補になるはずだ。
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