その価格に見合った価値はあるのか
徹底レビュー:あらゆる面で最高級の「ThinkPad X1 Yoga」に納得できるのは誰?(5/5 ページ)
発熱とノイズ
ThinkPad X1 Yogaは本体の後部右側に単一の排気口が配置されており、オフィスアプリなどの一般的なアプリケーションを使っているときにも時々作動する。ThinkPad X1 Yogaで選べるIntelの「Core i5」シリーズと「Core i7」シリーズのデュアルコアプロセッサはエネルギー効率が高く、システムの発熱を低く抑えるのに貢献している。
ファンは静かで回っていることに気付かないほどだ。最大回転時には風切り音が聞こえるものの、オフィスアプリ使用中にファンが最大回転数で回ることはほとんどない。通常、ファンは停止しており、そのときThinkPad X1 Yogaは無音だ。ファンが回転速度を上げるのは、動画のストリーミングや写真の編集のようなリソースを集中的に使用するタスクを行っているときに限る。排気口の周囲はほのかに温かくなるため、本体の上下で熱を帯びる。ただ、熱いというレベルではない。この排気口は、ThinkPad X1 Yogaをタブレットモードで使用中でもふさがない位置に配置している。
電源アダプターとバッテリー駆動時間
ThinkPad X1 Yogaには、65ワットの電源アダプター(20V/3.25A)が付属する。コードの全長は電源アダプター部分も含めて約292センチだ。全ての構成部品を含めた総重量は約290グラムになる。そのサイズコンパクトにまとめている。充電中に電源アダプターが温かくなるが、これは特別なことではない。
バッテリー駆動時間の評価として、Futuremarkの「Powermark」ベンチマークテストを実行した。このテストは一般的なバッテリー低下テストより負荷条件が厳しい。Webページの自動閲覧に3Dゲーム実行、動画の再生、事務処理のワークロードを組み合わせることで、電力消費にとって最悪の状況を作り出している。ベンチマークテストでは、ディスプレイ輝度を最大の50%に設定し、ThinkPad X1 Yogaのワイヤレス通信は機内モードに、そして電力管理モードは「バランス重視」にしてテストを行った。
Powermarkの測定でThinkPad X1 Yogaのバッテリーは4時間48分連続で駆動した。Hewlett-Packard(HP)の「Spectre x360」のような他のコンバーティブル型ノートPCを超えるほどではない。Spectre x360はこのベンチマークテストで6時間を超える結果を出している。通常のクラムシェルタイプのノートPCであるThinkPad T460sは、このテストで5時間19分を達成している。これはThinkPad X1 Yogaのバッテリー持続時間よりも10%優れた結果だ。
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結論
ThinkPad X1 Yogaのラインアップポジションが、トップクラスのビジネス向けコンバーティブル型ノートPCというのは事実だ。また、このクラスでThinkPad X1 Yogaが最薄で最軽量だというLenovoの主張も2016年4月の時点では正しい。16.8ミリの高さと約1.36キロの重量は標準的なノートPCとしても薄くて軽い。ただ、ほぼ全てのコンバーティブル型ノートPCにいえるが、ThinkPad X1 Yogaを純粋なタブレットの代わりと見なすのは無理がある。タブレットモードは「とりあえずある」と捉えるべきだろう。
ThinkPad X1 Yogaで特筆すべきは、その卓越した2560×1440ピクセルの解像度を持つISP方式のディスプレイだ。必要以上の輝度と広い視野角を備えている。キーボードも押したときの感触が優れているだけではなく、タブレットモードでキーボードトレイが持ち上がって平たんな面を形成するメカニズムを用意する。全体の構造的な品質と強度もトップクラスだろう。
ボタンのないタッチパッドは、左右のクリック操作の反応を改善する必要がある。専用の左右のクリックボタンが備わった従来型のタッチパッドが好ましいだろう。少なくとも、この用途ではポインティングスティックが最善だ。また、他のThinkPadシリーズとは異なり、ThinkPad X1 Yogaには装着型のドックソリューションがない。そのため、ケーブルで接続するOneLink+ドックを使用せざるを得ない。またUSB Type-Cも搭載していない。
ThinksPad X1 Yogaの購入で最大の障害となるのはその価格だ。最小構成価格が1394ドルで、レビューに使用した構成では1871ドルになってしまう。ThinkPad X1 Yogaは市場で最も高価なコンバーティブル型ノートPCの1つとなっている。どのように構成を変えても安価にはならない。大局的に見れば、もっと手頃な価格とノートPCを1台とAppleの「iPad」またはGoogleの「Android」を搭載したタブレットを1台、合計2台のデバイスをThinkPad X1 Yoga 1台分の金額で購入できる可能性がある。ただ、有機ELディスプレイを搭載したThinkPad X1 Yogaが登場したとき、価格に対する評価が変わる可能性はある。
とはいえ、現在市場に出回っている最も薄くて軽くて処理能力が高い14型ディスプレイ搭載コンバーティブル型ノートPCを求めているのであれば、ThinkPad X1 Yogaが最有力候補であるのは間違いないだろう。
長所
- 薄くて軽い
- 解像度2560×1440ピクセルディスプレイ
- 打ちやすいキーボード
- 一日の労働時間で使えるバッテリー駆動時間
短所
- 構成を問わず高価
- システムメモリのアップグレードが不可能
- 装着型のドックソリューションとUSB Type-Cのどちらにも未対応
- 使いにくいタッチパッド
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