データ容量の他、性能、カメラ、バッテリーなどに違い
徹底比較:9.7インチ「iPad Pro」と2万円安い「iPad Air 2」、どのような違いがある?(1/2 ページ)
最新版が常に良いとは限らない。特にそこに価格差がある場合は。Appleのフラッグシップモデル9.7インチ「iPad Pro」と、2年前発売ながら約2万円安く買うことができる「iPad Air 2」を比べてみた。満足度が高いのは?
Appleは、Appleの「iOS」を搭載した9.7インチディスプレイタブレットを2種類発売している。2016年に発売された「9.7インチiPad Pro」と2014年に発売された「iPad Air 2」だ。9.7インチiPad Proは新しい「Smart Connector」が組み込まれている他、プロセッサの処理速度に優れ、スピーカー数が多い。iPad Air 2は、処理速度やスピーカー数ではiPad Proに負けるものの、価格は200ドル安い。本稿では、自分に適したiPadを見極めるポイントを説明する。
また、初代「iPad Air」からの買い替えを検討している方のために、iPad Airと9.7インチiPad Proを比較するポイントについても補足している。
構造とデザイン
Appleは長年iPadの薄型化に取り組んでいるが、iPad Air 2は十分に薄いと判断されたようだ。というのも、9.7インチiPad Proの寸法はiPad Air 2から全く変わっていないからだ。具体的には、いずれの製品も240(高さ)×169.5(幅)×6.1(奥行き)ミリで、437グラムである。
寸法が同じため、9.7インチiPad Proでは、iPad Air 2用に設計されたさまざまなアクセサリーを利用できるメリットがある。iPad Air 2用のケースは、9.7インチiPad Proで追加された2つのスピーカーには対応していないが、それでも利用可能だ。便利なアクセサリーの最たる例は、Brydgeのキーボード「BrydgeAir」だ。このキーボードにはクリップが付いており、iPad Air 2や9.7インチiPad Proを2-in-1のハイブリッドタブレット/ノートPCに変えることができる。
本体のカラーは、iPad Air 2はシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色、9.7インチiPad Proはその3色にローズゴールドを加えた4種類から選べる。
デザインについては、9.7インチiPad ProとiPad Air 2は非常に似ているため、どちらの製品が優れているということはない。
初代iPad Airの場合はこの限りではない。初代iPad Airは9.7インチiPad Proと高さと幅は同じだが、わずかに厚く、重いため、9.7インチiPad Proの方に利点がある。
お詫びと訂正(2016年6月6日)
- 初出時、9.7インチiPad ProとiPad Air 2のディスプレイについて「2480×1536ピクセル」と記載しておりましたが、「2048×1536ピクセル」の誤りでした。お詫びして訂正いたします(TechTargetジャパン編集部)。
ディスプレイ
基本的なディスプレイの仕様は、どちらも9.7インチ、2048×1536ピクセル、264ppiで同じだ。しかし、この場合、基本仕様だけで全てを測れるわけではない。というのも、9.7インチiPad Proには幾つかの新機能が追加されているからだ。
まず、9.7インチiPad ProはiPad Air 2よりも多くの色を表示できるようになっている。また、環境光の色を検知し、それに合わせてディスプレイの色と明度を微妙に調整するため、より環境に調和した表示がなされる。
Appleの筆圧対応スタイラスペン「Apple Pencil」を利用できるのは、iPad Proシリーズの製品だけだ。iPad Air 2で利用可能な筆圧対応スタイラスペンも市販されているが、Apple Pencilは短期間でソフトウェア開発者から幅広い支持を得ている。
このような改良点から、ディスプレイに関しては9.7インチiPad Proに強みがあるといえよう。
初代iPad AirにはiPad Air 2と基本的に同じディスプレイが搭載されている。そのため、9.7インチiPad Proは初代iPad Airに対しても勝っているといえる。
ボタン、端子、スピーカー
iPad Air 2と9.7インチiPad Proのホームボタンはどちらも生体認証用指紋センサーとして機能する。iOSデバイスには長年にわたりLightningコネクタが組み込まれており、iPad Air 2と9.7インチiPad Proはいずれも、Lightningコネクタを使用して、充電、別のPCのAppleの「iTunes」との接続、フラッシュドライブをはじめとするアクセサリーの利用などができる。
9.7インチiPad Proは新しいSmart Connectorを搭載するようになった製品の1つだ。Smart Connectorは、タブレットの左側にあり、アクセサリーの接続に利用できる。現在対応しているアクセサリーは、Appleの「Smart Keyboard」とロジクールの「BASE」がある。
iPad Air 2は下部に2つのスピーカーがあり、十分な音量を出力できる。9.7インチiPad Proは上部に2つスピーカーが追加されてスピーカー数が倍増し、より大きな音が出せるようになっている。
Smart Connectorとスピーカー数により、この領域では9.7インチiPad ProはiPad Air 2に明らかに勝っているといえる。
初代iPad Airには、9.7インチiPad Proのような指紋センサーやSmart Connectorはなく、スピーカー数も4つではない。
パフォーマンス
iPad Air 2は、Appleの「A8X」プロセッサを搭載している。これは1.5 GHzの64ビット3コアプロセッサだ。一方、9.7インチiPad Proのプロセッサは「A9X」プロセッサ。これは2.16GHzの64ビット2コアプロセッサだ。Primate Labsの「GeekBench 3」ベンチマークの結果は以下の通り。9.7インチiPad ProはiPad Air 2に処理速度で勝るが、12.9インチiPad Proの処理速度には及ばない。
いずれの製品のプロセッサも、ゲームや動画再生に使用しても発熱することはなかった。
RAMの容量は、9.7インチiPad ProとiPad Air 2のどちらも2GBだ。ほとんどの場合、RAMが多いほど動作が快適になる。タブレットで複数のアプリやWebページを開く場合には特に、RAM容量が多い方が適している。しかし、あまり負荷の高くない用途なら、2GBあれば十分だろう。
組み込みストレージの容量は、9.7インチiPad Proは32GB、128GB、256GB、iPad Air 2は16GBと64GBから選べる。仕事で使うファイルやエンターテインメントのファイルをたくさん持ち歩くという人には、9.7インチiPad Proが便利だ。だが、フラッシュドライブを使えば、ストレージ容量が小さいモデルでもストレージを拡張できる。
9.7インチiPad Proは、プロセッサの処理速度が速い点と、ストレージの選択肢が多く、大容量のモデルが存在する点でiPad Air 2よりも優れている。
初代iPad Airと比べると、9.7インチiPad Proは大幅に処理速度が向上しており、RAMは2倍の容量を搭載している。
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