光ファイバーは適材適所で
ケーブルを制する者は「10ギガ」ネットワークを制す(1/2 ページ)
ネットワーク技術がどんなに進歩しても、基本となるのは有線ネットワークの知識だ。高速ネットワークを支えるギガビットイーサネット規格の「1000BASE」に加えて、多種多様のバリエーションをそろえる“10G”BASEイーサーネットについても解説する。
「1000BASE」「GbE」「GigE」と呼ぶ関係者も多いギガビットイーサネット規格は、その仕様を「IEEE 802.3-2008」標準で定めている。
「100BASE」イーサーネットの10倍高速な伝送速度を実現するギガビットイーサネットは、2016年の現在でもイーサーネットの業界標準規格で、ワークステーション、アクセスポイント、アクセスレベルスイッチで利用している。
ギガビットイーサネットで最も利用している規格は、伝送路(ネットワーク配線)に撚り(より)銅線を利用する「1000BASE-T」と、光ファイバーを利用する「1000BASE-SX」「1000BASE-LX」だ。
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1000BASE系
1000BASE-T
1000BASE-Tは、「IEEE 802.3ab」として標準化したギガビットイーサネット規格で、伝送路に銅線を利用する。前世代の規格となる100BASE-Tと同様に、1000BASE-Tでも最大100メートルの距離を伝送でき、伝送として使う銅線ケーブルの規格として「カテゴリー5」(CAT5)、「カテゴリー5e」(CAT5e)、「カテゴリー6」(CAT6)、「カテゴリー7」(CAT7)をサポートする。
1000BASE-Tでは、ケーブルを構成する4対の銅線を全て使用する。だが、リンクのネゴシエーションに使用するのは2対のみだ。2対の銅線しかケーブルを利用した場合、接続した2台のデバイス間でネゴシエーションは成功するかもしれないがリンクは確立しない。
1000BASE-Tのリンクでクロスオーバーケーブルは必要ない。クロスオーバーケーブルは、MDI同士を接続する場合に利用するが、1000BASE-TではAUTO MDI機能でストレートケーブルでも自動的にネゴシエーションを行い、リンクを確立するためだ。
1000BASE-SX/1000BASE-LX
1000BASE-SXと1000BASE-LXは、光ファイバーを利用する業界標準のギガビットイーサネット規格だ。光ファイバーを利用するギガビットイーサネット規格は4つ存在するが、その中でもここで挙げた2つの規格が最も普及している。
1000BASE-SXは、マルチモード光ファイバーを用いた通信に使用する規格で、770~860ナノメートルの光波長を利用する。マルチモードギガビットイーサネットファイバーは、コア/クラッド径が62.5ナノメートル/125ナノメートルファイバー使用時には275メートルまで(波長850ナノメートルの場合)、コア/クラッド径が50ナノメートル/125ナノメートルファイバー使用時には500メートルまで(波長1300ナノメートルの場合)伝送できる。マルチモードギガビットイーサネットは、データセンターに配置されたスイッチ間、近い距離の建物間、同じ建物内の異なるフロア間で基幹回線を接続するために使用することが多い。
1000BASE-LXは、シングルモード光ファイバーを用いた通信に使用される規格で、1270~1355ナノメートルの光波長を使用する。シングルモードギガビットイーサネットファイバーは、ファイバーの種類によっては最大5キロ(コア/クラッド径が10/125ナノメートル、波長1310ナノメートルの場合)まで伝送できる。通常、建物間の基幹回線の接続や長距離のエンドポイント接続に使用する。
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