85%の企業がWindows 10におおむね満足だが……
「Windows 10」無料アップグレード終了、迷える未導入ユーザーの選択肢は?
リリースから1年たつ「Windows 10」。Spiceworksが、中堅・中小企業におけるWindows 10の導入状況を調査した。その結果は?
Microsoftの「Windows 10」の成否を考える上で、企業がどの程度、支持しているかは把握が難しい。一般ユーザーが移行しても、企業がかたくなに「Windows 7」を使い続ければ、クライアントPC市場にWindows 10を浸透させるという目標の達成は遅れることになりかねない。ネットワークモニタリングサービスを提供するSpiceworksがWindows 10の導入状況についてまとめた報告書『Windows 10 Adoption: Sprinting out the Gate』は興味深い内容となっている。この報告書によると、中堅・中小企業(SMB)においてWindows 10導入の動きは驚くほど活発であり、この先もそうした状況が続く見通しだという。その理由と報告書の概略を以下で紹介する。
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ほぼ予想通り4割近くがWindows 10を導入
基本的にはSpiceworksの調査対象はSMBが中心だ。円グラフ(図)にあるように、今回の調査に回答した900人のITプロフェッショナルのうち71%は従業員数が250人未満の企業で働いている。SMBは通常、欧州の場合、従業員数500人以下の企業、米国では、従業員数1000人以下の企業を指す。どちらの基準に基づくにせよ、Spiceworksの調査は主にSMBを対象としていることになる。大半の回答者が働いているのは、膨大な数のクライアントPCと各種デバイスを使用し、今後も恐らくそうした状況が続くであろう企業であるということだ。
結果の概略は以下の通りだ。
回答者の38%が「既にWindows 10を導入した」と答えている。2015年の同様の調査では、回答者の40%が「1年以内にWindows 10の導入に着手する」と答えていた。
Windows 10を導入済みの企業の85%はWindows 10に「おおむね満足」している。OS別のユーザー満足度では、Windows 7が唯一、Windows 10を上回った。Windows 10への移行に伴う問題点として最も多くの回答者が指摘したのは「ハードウェア/ソフトウェアの互換性の問題」、次に多いのが「アップグレードにかかる時間」だった。「Windows 10の初期バージョンのバグ」を挙げた回答者は全体の30%にとどまり、順位は上位9項目のうち4番目となっている。
今後の導入計画
まだWindows 10に移行していない企業は、今後どうするつもりなのだろうか。未導入企業のうち、3分の1は2年以内の導入を計画している。残り3分の2のうち16%は「導入はもっと先になる」と回答、42%は「導入する計画はない」と答えている。要するに、調査対象企業の30%近く(Windows 10未導入企業の約半分)は、Windows 10の導入を全く検討していないということだ。企業によるWindows 10導入を促したいのであれば、Microsoftがターゲットに据えるべきはこうした企業だ。
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