2018年を笑って迎えたいあなたのために
CIOを解任されないためにやらなければならない宿題リスト 2017年版
2017年に大きな位置を占めるのは、分析、セキュリティ、データプライバシー、ITの専門化だ。CIOが新たな激動の1年を乗り切るために必要な「学ぶべき」「やるべき」リストを紹介する。
過去に登場した当時は「人類史上最高」と思われた最先端のツールやテクノロジーも今では時代遅れになった。まともな考えを持つITプロフェッショナルなら使うこともないだろう。
このことは、絶えず変化を続け、多数の不確定要素を抱えるITにおいては、長年繰り返されてきた課題だ。とりわけ現在は、変化のペースが速く、不確定さのレベルは途方もない。2016年における現在の技術革新のペースからすると、4年という期間は40年に匹敵するかもしれない。
絶え間なく続く変化と多数の不確定要素によって、テクノロジーは月が変わればその価値を失うかもしれない。だが、そうした状況でも、2017年に期待できそうなテクノロジーを幾つか紹介する。
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2017年、CIOが優先すべき技術トレンド
2017年にCIOが優先すべきトレンドを大まかに分類すると次のようになる。
トレンドその1 技術変化のペースが上がることにより、ITで機敏性と柔軟性が重要になり、絶えず複雑な事案に立ち向かわなければならない。そのためには乱雑なレガシー資産の整理を継続に実施することを戦略の1つにすべきだ。
トレンドその2 スマートフォン、タブレット、ユビキタスなワイヤレスブロードバンドの登場により、誰もがPCを持ち歩くようになった。これは各個人がデバイスになったようなものだ。さらに個人が持ち歩くPCが大量のデータを生み出す。これにIoTが加わる。その結果、至るところにプロセッサが存在することになり、処理すべきデータが山のように増える。このような状況において高度な分析、機械学習、コグニティブシステムの重要性が高くなる。
トレンドその3 こうして得られたデータの多くが個人情報だ。そのため、情報セキュリティとデータプライバシーも重要になる。
トレンドその4 言葉の意味はともかく、「クラウド」で利用できるサービスが増え続け、ITやビジネスが専門化する時代になる。CIOは率先して取り組むべきことを幾つか見極め、それに専念して革新を行う必要がある。それ以外のことは、他が行ったイノベーション、専門化、専門知識を取り入れていかなければならない。
2017年、CIOが優先すべき仕事のリスト
こうした大まかなトレンドを念頭において、2017年の計画には以下のような具体的なプロジェクトの実施を提案する。
高度な分析
分析プロジェクトには「プロジェクトを完了しなければ、そのプロジェクトのビジネス事例を構築できない」という重要な教訓がある。普通、構想でしかないプロジェクトに投資を求めるのは難しい。ましてや、高度分析プロジェクトには多くのコストが掛かる。そのため、分析プロジェクトはごく小さなレベルから始めるようにする。
この小さなプロジェクトを成功に導くには、まず、分析する必要のあるデータに関する問題点とビジネスチャンスを明確にする。次に、自発的に分析を実行するボランティアを探してモデルを開発する。例えば、地元の大学や専門学校であれば、学生がプロジェクト用のデータを常に探している。地元のユーザーグループが主催するコンテストのスポンサーになることも考えられる。
こうしてうまくいけば、コストをあまり掛けずに分析を行える。うまくいかなかったとしても失うものはほとんどない。だだし、うまくいけば、データから洞察を得るのに必要な社内機能を開発する出資を求めるため、ビジネス事例の構築に着手することになる。
情報セキュリティとデータプライバシー
CIOは情報セキュリティのゲームで優位を保つ必要がある。そのために、セキュリティ関連で気になる新テクノロジーについて概念実証を試しておきたい。この作業はツールの効果を確かめるだけでなく、既存ツールとの相性や重複部分を見極める機会が得られる。データプライバシーは、当局の規制やユーザーの希望によって今まで以上に厳格で安全な扱いが必要になっている。だが、この対策を忘れられがちだ。
高度な分析や機械学習プロジェクトにデータを必要とする場合、システムから個人データを消去できなければならないことを意味する。2017年に必要になるのは、顧客層の細分化やプロファイリングに欠かせないデータ特性を損なわずに、顧客データを匿名化できる方法の検証だ。そうすれば、コンプライアンスを順守しながら、顧客や市場の変化を正しく把握できるようになる。
ITとビジネスの専門化
2017年、CIOは自分にしかできないと考えていることを1つ選び、それを具体的な専門知識を備えたITサービスプロバイダーに委託することを提案する。既に多くのCIOがデータセンターの管理業務を行っていない。メールの配信を専任の担当者に引き継いだCIOもいる。2017年には、絶対に手離さないと考える業務を1つ選び、それを誰かに引き継ぐことを考えよう。あるCIOは、ネットワークセキュリティ関連の業務を専任の担当者に任せた。このようにして、CIOが行わなければならないCIOにしかできない特別で独特の役割に、今まで以上に専念できるようになる。
コンテナ化
CIOはコンテナ化とオーケストレーションに精通する必要がある。数年前に、コンテナとオーケストレーションに取り組んだCIOは、広範なテクノロジーを学ぶ必要があった。しかし、今ではハイブリッドプラットフォームがサービスとして運用されている。すぐに導入でき、簡単に管理できるようになったため、リスクも減った。アジリティも高まったので、チームがワンタッチで導入し、要求に応じて次々にサービスを移行している。コンテナ化とオーケストレーションの知識や能力があると、毎週のように製品をリリースできる。さらにペースを速めることも可能だが、その必要はないだろう。
これらの大きなトレンドはしばらく持続するだろう。CIOはここで紹介したトレンドを意識し、そのトレンドに合わせることで、高い価値を提供し、信頼性を大きく高めることができる。こうしたトレンドを1つ実践するだけでも効果がある。全て実践すれば、2017年はすばらしい1年になるだろう。
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