無計画なIT投資は企業財務を破綻する
データセンターの寿命は延ばせるか? IT投資に関する5つのTip
ITの予算を適切に計画してコストを最適化すると、自社で運用するインフラの寿命を延ばせる。さらに、リプレースの判断を下す指針を得ればソフトウェア定義のアーキテクチャに備えることも可能だ。
データセンターの運用効率を維持しながら予算内に収めるのは、管理者にとって非常に大きな課題だ。機器のクラッシュへの対応やハードウェアリプレースのタイミングなど悩みは尽きない。
適切なコスト最適化戦略があれば、企業資本を節約しながら、柔軟性を向上できる。このような戦略には、リフレッシュについて賢明な判断を下すことからソフトウェア定義のテクノロジーの採用に至るまで、さまざまなものが含まれる。現在と将来において、IT部門の予算計画で財務に関する意思決断をより適切に下すために、この記事で紹介する5つの質問とその答えが参考になるだろう。
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コストを抑えてデータセンターを維持するには
データセンターのどの部分でコストを最適化できるか
コストを節約することが常に簡単であるとは限らない。だが、ITコストの最適化手法を導入すれば、より効率的にインフラを運用できる。
例えば、IT部門内に共通のサービス組織を設置して、効率を下げる原因になり得る不整合やサイロを排除してみよう。また、インフラのさまざまな側面を中央管理および統合することでコストを削減し、クラウドサービスの導入も検討するといいだろう。
透明性を高めるためにIT部門の予算計画を見直して、不要なテクノロジーやアプリケーションへの出費を削るためにゼロベース予算の導入も必要だ。
ソフトウェア定義のインフラはIT予算計画にどう影響するか
完全なソフトウェア定義のデータセンター(SDDC)に切り替えることで、IT設備の柔軟性を向上しながら長期的なコストの削減も図ることができる。だが、それにはハードウェアとソフトウェアのアップグレードが必要だ。こうしたインフラの予算は一度に確保できない可能性がある。そのため、時間を掛けてパーツを購入し、完全なSDDCを導入するのに必要なだけのハードウェアとソフトウェアをそろえていく場合もあるだろう。
SDDCの予算計画で重要なのは、需要の急増を考慮することだ。SDDCでは、クラウドのようにオンプレミスでリソースを提供することを目指している。需要の急増がアーキテクチャにどのような影響を及ぼす可能性があるかを把握し、実際に急増した場合に備えて通常は使用されないインフラリソースを十分に確保しておく必要がある。ただし、過剰に確保しないことも肝要だ。SDDCの導入では、柔軟性の高い予算計画の策定も重要になる。データセンターの予算サイクルの途中でも新しいインフラを購入できるように、すぐ利用できる資本を用意しておくこともお勧めする。
よりコスト効率の高いリプレースの決断を下せるのか
最新のテクノロジーを導入すること自体にメリットはある。だが、それが財務破綻につながる恐れもある。企業では、新しいインフラを望む声とコスト削減の間で対立が生じることが少なくない。適切なITライフサイクル管理を行えば、両方の要求にうまく折り合いを付けて、賢明なリプレースサイクルを推進できる。
まず、現在のIT資産を監視することが極めて重要だ。資産管理ツールを使って、既存の機器がどの程度効率的に機能しているかを追跡されたい。一般的にサーバなどの価値は最初こそ急落するが、稼働から3年経過するころには安定する。
機器が老朽化した場合は、その機器を適宜廃棄すると、コストを節約しながら経営陣に対して適切にコストコントロールしていることをアピールできる。なお、機器を処分する前に、その廃棄物が地区や市、県、国の条例や法律に違反していないことを確認してほしい。
データセンターの寿命は延ばせるか
データセンターが限界に近づいているのであれば、新しい機器を購入したり他の資本投資を行ったりする前に検討すべき選択肢が幾つかある。それはIT予算計画の一環として、電力、冷却、スペースの要件を定期的に評価することだ。
空間的なスペースや電力などの容量が限界に近づいている場合、既存のサーバを廃棄して消費電力や設置スペースを最適化すべきだ。ただそこにあるだけのサーバを廃棄することは将来のインフラ増設を可能にする余裕を作る。古い機器は軽微な修理を行い短期的な効率性を確保する。例えば、エアフィルターの交換などだ。こういった予防策的なメンテナンスで、全ての機器が適切に動作するようにしながら大きな修理が必要になる機器を特定できる。
既存の機器を廃棄して最適化するだけでは不十分な場合になったら、新しい機器をデータセンターに追加すればいい。例えば、InRow冷却ユニットを新たに導入すれば、冷却能力が向上して機器の寿命を延ばす。なお、ここでも追加機器が順守すべき全ての法律や条令を守っていることは必ず確認して欲しい。
コスト効率の高いデータセンタープロジェクトを計画できるか
クラウドへの移行やデータセンターインフラの大規模なオーバーホールを行うには、IT部門が従うことになる全手順の要点を網羅した詳細な計画書が必要だ。明確な予測を設定し、プロジェクトの要素ごとに誰が最終決定権を持っているかについて、しっかりと線引きしておきたい。対立する可能性のある全領域を特定し、購入や変更に関する重大な決断をIT部門と事業部門のどちらが下すかを決めておくことも重要だ。
計画の重要性を過小評価してはならない。これは自分たちの予算にかかわる問題だ。コンサルティング会社のScott Ambler + Associatesによると、計画策定中に生じた1ドルの変更が運用環境では1万ドルの変更につながる可能性もあるという。
変更が発生した場合には、プロジェクトに参加している全グループとその問題に取り組み、行動方針を適切に定めることが欠かせない。
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