ディスプレイの満足度はお値段以上
徹底レビュー: 4000円台からの爆安タブレット「Fire 7」、安過ぎて心配なので検証した(1/3 ページ)
7型ディスプレイを備えるAmazon.comの新型タブレット「Fire 7」は、49.99ドルからという驚きの低価格が特徴だ。“安かろう悪かろう”ではないのか。さまざまな角度から検証する。
Amazon.comの「Fire 7」は良質なディスプレイに、まずまずのパフォーマンスとバッテリー持続時間を備えている(写真1)。何より49.99ドル(国内のAmazon.co.jpでは通常税込価格8980円。後述の「Amazon Prime」会員はクーポン適用で4980円)という非常に手頃な価格が目を引く。Amazonエコシステムとの結び付きが強い点は、会員製サービスAmazon Primeのユーザーにとってメリットになる。だが、それ以外のユーザーを門前払いにすることになるのは避けられない。
Fire 7は、2015年モデルの「Fire」の後継機にあたる。7型ディスプレイ採用のタブレットとしては初めて、Amazonの音声アシスタント「Alexa」が利用できるようになった(国内では未提供)。
Amazonは本当にこれほど安価な価格で、優れたタブレットを作れるのだろうか。本稿の狙いはその検証だ。
構造とデザイン
Fire 7は、7型ディスプレイに平均的サイズのベゼル(額縁)を備えながら、縦192×横115×厚さ9.6ミリというサイズに収まっている。重量は295グラムだ。この大きさならパンツの後ろポケットやジャケットの一部のポケットにも収まるため、辛うじてポケットサイズといえる。ハンドバッグなら余裕で入り、リュックサックの中ならスペースをほとんど取らない。
Amazonが販売する8型ディスプレイ搭載のタブレット「Fire HD 8」と比べると、Fire 7はやや小さい。Fire HD 8のサイズは縦214×横128×厚さ9.7ミリで、重量は369グラムだ。
この価格帯のタブレットの中には安っぽい作りのものもある。利幅を少しでも残すために、そうせざるを得ないことが多いのだろう。これに対してAmazonは、Fire 7を原価で販売し、Prime会員や電子書籍の売り上げなどで利益を上げているようだ。それ以外に、この低価格でFire 7のような品質のタブレットを販売できる説明が付かない。
とはいえFire 7の本体は、安価なタブレットでよく見受けられる全面プラスチック製だ。本体が金属製のもっと高価なタブレットの方が薄くて軽い。それでも価格の割には堅牢(けんろう)な作りになっており、曲げたりねじったりしても、わずかにゆがむ程度だ。
Fire 7のプラスチック製の本体はブラック、パンチレッド、マリンブルー、カナリアイエローの4色が用意されている(国内はブラックのみ)。
ディスプレイ
Fire 7の7型タッチディスプレイは、解像度が1024×600ピクセルで、ピクセル密度は171ppiだ。特に高い数値ではないが、テキストを滑らかに表示したり、画像を鮮明に映し出したりするだけの性能は備わっている(写真2)。一方でFire HD 8の場合は1280×800ピクセル(189ppi)とやや鮮明だ。動画鑑賞用に選ぶならFire HD 8がやや優れているが、Fire 7のディスプレイの鮮明さは、一般的なスマートフォンの画面よりも勝っている。それに電子書籍を読むには正にうってつけだ。
過去の安価なタブレットの場合、暗くて色がはっきりしないディスプレイを搭載することが多かった。これに対してFireシリーズは、明るく鮮明なディスプレイを採用している。購入した動画をユーザーに楽しんでもらうことで、購入数が増えることを期待しているのだろう。本稿でFire 7をテストしたところ、日陰であれば屋外でも使えることが分かった。ただし直射日光の下だと見づらくなる。
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