新型コロナ終息時にリスク増大か
在宅勤務によるVDI利用拡大で「IPアドレス不足」が深刻化する理由
VDIを利用して全社的な在宅勤務を実施している企業では、IPアドレスが足りなくなる可能性がある。その原因と防止策を解説する。
「VDI」(仮想デスクトップインフラ)の存在感が増している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行に伴い、企業が従業員の全社的な在宅勤務体制を敷きつつあることが背景にある。在宅勤務をする従業員が急増することと、それに合わせてVDIを拡張することの副作用の一つが、IPアドレス不足だ。
IPアドレス不足問題が悪化する原因
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在宅勤務へのVDI活用
在宅勤務体制が終了し、ほとんどの従業員がオフィスに戻ってきたとしても、企業はVDIを使わなくなるわけではない。なぜなら時間と費用をかけてVDIを既に構築しているからだ。VDIを導入した企業の従業員はオフィスのコンピュータもシンクライアントとして使い、引き続き仮想デスクトップで仕事をするようになる可能性がある。
オフィスで従業員が個人デバイスで仮想デスクトップを利用すると、IPアドレスの不足問題がさらに悪化する。こうした各個人のデバイスと仮想デスクトップが、社内LANにあるIPアドレスをそれぞれ1つずつ消費するからだ。
注意すべきことがもう一つある。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバがデバイスに、特定の期間にわたってアドレスを割り当てることだ。あるデバイスがネットワークに5分間しか接続しなくても、リース期間(IPアドレスの有効期間)が終了するまで、IPアドレスが何日も割り当てられ続けることがあり得る。リース期間は設定可能だが、企業のDHCPサーバは、デフォルトの7日間に設定されていることが少なくない。
IPアドレスを使い果たすのを避ける3つの方法
IT担当者は以下の幾つかの手法を実践することで、IPアドレスを使い果たすのを避けることができる。
- DHCPのリース期間を短くする
- 一時的に使うデバイスにIPアドレスを何日も割り当てることがなくなる。
- 「Windows Server」のIPアドレス管理(IPAM)機能(または同様のサードパーティーツール)を使う
- IPアドレスの割り当て状況を追跡することで、IPアドレス不足をより的確に予測できる。
- 仮想デスクトップ専用のDHCPスコープ(DHCPサーバが割り当て可能なIPアドレスの範囲)を作成する
- 割り当てるIPアドレスの範囲やリース期間が設定できる。設定内容によっては仮想デスクトップがIPアドレスの枯渇を引き起こすのを防げる。
新型コロナウイルス感染症の流行が終息すれば、従業員はオフィスに戻ってくる可能性がある。従業員がオフィスで複数の社用デバイスや私物デバイスで仮想デスクトップを利用するようになっても、上記のような準備によって、IPアドレスが不足しないような対策が必要だ。
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