「仮想デスクトップインフラ」(VDI)の選定がより難しくなった理由「クラウドホスト型VDI」と「DaaS」を理解する【後編】

クラウドホスト型VDIやDaaSなど、VDIの運用負荷が軽減する動きはあるものの、製品やサービス選定はより難しくなっている。背景にはVDI市場を取り巻く変化がある。

2020年02月04日 05時00分 公開
[Jo HarderTechTarget]

 初期の仮想デスクトップインフラ(VDI)は膨大な数と種類のコンポーネントの寄せ集め状態だった。主にハイパーバイザーの他、仮想デスクトップの配信や登録、ライセンス管理、負荷調整を担う複数のコンポーネントで構成されていた。どれか1つのコンポーネントで障害が起きた場合、そのコンポーネントを簡単に切り離すことができない場合があった。

 ユーザー企業がクラウドにVDIをホスティングする「クラウドホスト型VDI」や、ベンダーが仮想デスクトップをサービスとして提供する「DaaS」(サービスとしてのデスクトップ)は、そうしたハードウェアの複雑性を軽減できる。

 しかし依然として、VDIには複雑さが残る。その背景に、VDI市場を取り巻く状況が変化する中で、ベンダーがそれぞれの顧客のために製品やサービスを多様化させていることがある。

クラウドで変化するVDI市場

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news166.png

2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...

news083.jpg

FacebookやXなど主要SNSで進む「外部リンク制限」の実態 唯一の例外は?
ソーシャルメディアはかつてWebサイトへの重要な流入経路であった。しかし、最近は各プラ...

news079.jpg

生成AIとAR/VRで失った個性を取り戻す――2025年のSNS大予測(Instagram編)
万能だが特徴のはっきりしない「何でも屋」と化したInstagram。2025年の進化の方向性を予...