パスワードも指紋も不要

普段通りに端末を使うだけで認証される「行動的生体認証技術」

利用者に特別な操作を要求せずにユーザー認証できる、行動的生体認証技術が注目されている。ユーザー体験とセキュリティが同時に向上する仕組みとは?

 ナショナル・ウエストミンスター銀行(以下、NatWest)は、Visaと共同でパスワードに代わる行動的生体認証技術を開発している。行動的生体認証技術は、オンラインで買い物をする利用者の行動を監視し、キーを押す強さや長さといった操作方法を認識する。バックグラウンドで動作するため、利用者が余分な手順を実行する必要がない。

 行動的生体認証技術の開発は、欧州連合(EU)のSCA(Strong Customer Authentication)規制に準拠する取り組みの一つ。SCAは顧客認証に2つの方式を提供することを銀行に求める規制で、2021年に施行される予定だ。

 EUの決済サービス指令第2版(PSD2:Payment Services Directive 2)に盛り込まれるこの規制は、30ユーロ(約3600円)を超える全てのオンライン決済で決済者(支払者)に2つの認証方式を要求することが予定されている。認証方式にはパスワード、指紋などの生体認証、個人を特定できる電話番号などがある。

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