2018年01月16日 08時00分 公開
特集/連載

不人気な顔認証技術iPhone Xの顔認証「Face ID」を150ドルで突破されたAppleの反応は?

顔認証テクノロジー「Face ID」は150ドルで突破できる。一般ユーザーが利用したり対象になったりする可能性は低いが、突破できることは証明された。Appleはこれにどう反応したのか。

[Zach Emmanuel,Computer Weekly]
Computer Weekly

 ネットワークセキュリティの専門家が3Dプリンタで作成したマスクを使って、Appleの最新主力スマートフォン「iPhone X」の顔認証テクノロジー「Face ID」を擦り抜けた。

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 ベトナムのセキュリティ企業Bkavはこのマスクを5日間で作成した。3Dプリンタで作成した輪郭、2D画像、アーティストが形成した鼻を使い、顔の肌周りに特殊処理を施したもので、製作総額は150ドル(約1万7000円)だという。

 「Bkavが作成したマスクにFace IDが欺かれたことを、FBI、CIA、各国首脳、主要企業のリーダーなどは把握しておく必要がある。こうした組織の端末はロック解除を不正に試みる価値がある。一般ユーザーによる悪用は難しいが、専門家には簡単なことだ」(同社ブログより)。このブログで、同社はその発見について詳しく解説している。

 Bkavはさらに、Face IDで端末のロックを解除するには顔の半分だけを確認できればよいため、簡単に欺くことができたという。

 「手持ちのiPhone Xで試してほしい。顔の半分を覆ってもiPhone Xは認識する。つまり、認識メカニズムは思ったほど厳格なものではない。AppleはFace IDのAI(人工知能)を信頼し過ぎているように思える。マスクを作成するのも顔の半分だけでよい。当社でさえこれほど簡単だとは考えていなかった」

 iPhone XはAppleが「TrueDepth」と呼ぶカメラを使用している。これは検証のたびに3万個のドットをユーザーの顔にマッピングする。Appleはマスクメーカーの協力を得て、iPhone Xのニューラルネットワークをトレーニングし、顔の誤認識を防いでいると主張している。また、Face IDは同社の「Touch ID」よりも大幅に安全性が高いとしている。

 本誌は、Appleに本件についてコメントを求めた。

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