コロナ禍で進化するウェアラブルデバイス【第1回】
Apple Watchが開拓した「ヘルスケア用ウェアラブルデバイス」活況の訳
Apple、Googleに加えてAmazon.comも参入し、活発化する「ヘルスケア用ウェアラブルデバイス」市場。各社が同市場に注目する背景には何があるのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を背景に、ヘルスケア用ウェアラブルデバイスの進化が加速している。特にApple、Google、Amazon.comといった、ヘルスケア業界にとっては新参となる各社の動きが活発になっている。
Amazon.comは2020年8月にフィットネス用リストバンド「Amazon Halo」を発表し、AppleやGoogleなどに続いてヘルスケア用ウェアラブルデバイス市場に進出した。Appleは同市場の草分け的な存在だ。Googleは2019年11月に専業ベンダーのFitbitを約21億ドルで買収する計画を発表している。
Apple WatchからAmazon Haloまで ヘルスケア用ウェアラブルデバイス注目の背景
ベンダーがヘルスケア分野で勢力を伸ばそうとする動きが広がるほど「消費者に関する新たなデータを収集できるヘルスケア用ウェアラブルデバイスが、各社の戦略の柱となっていることがはっきりと分かる」と、調査会社Forrester Researchのアナリスト、ジェフリー・ベッカー氏は指摘する。
ヘルスケアとITが交差するヘルスケア用ウェアラブルデバイス市場は、急速に成熟している。「Apple Watch Series 6」は血中酸素濃度をモニタリングできるようになっている。これはCOVID-19の症状や健康状態を診断する上で重要な指標だ。
まずは米国向けに提供が始まるAmazon Haloも、ヘルスケア用ウェアラブルデバイスの最先端を開拓している。エンドユーザーの声から不健康な兆候を検出したり、体脂肪率を分析したり、電子カルテ(EHR:電子健康記録)ベンダーのCernerとの提携を通じて、収集データをEHRに直接送信したりできる。
パンデミックが猛威を振るう中で、ヘルスケア用ウェアラブルデバイスはこれまで病院や診療所しか収集できなかった医療データを生成し、医療機関がオンライン診療にシームレスに移行するのに役立っている。
第2回は、Amazon.comが投入した新たなヘルスケア用ウェアラブルデバイスであるAmazon Haloの特徴を紹介する。
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