セカンダリーストレージ市場で躍進?

「HDD」にまだ期待したくなる記録技術「PMR」「SMR」「HAMR」「MAMR」の基礎

「HDD」を忘れ去るのはまだ早い。「MAMR」や「HAMR」のようなデータの記録密度を高めるデータ記録方式の登場で、HDDは引き続き競争力を発揮する可能性がある。HDDの主要なデータ記録方式をおさらいしよう。

画像 Western Digitalが発表したEAMR方式のHDD(出典:Western Digital)《クリックで拡大》

 「HDDは時代遅れだ」という考え方がある一方で、HDDはストレージ容量の増大やデータ読み書きの高速化といった進化を続けている。SSDやクラウドストレージ、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)が脚光を浴びる中、HDDには復活の兆しがある。

 技術進化によって、HDDはバックアップやアーカイブ向けストレージアレイの「セカンダリーストレージ」市場で競争力を高めている。「エネルギーアシスト磁気記録」(EAMR)と呼ばれる技術によって、ドライブ内の磁気ディスクである「プラッタ」の数を増やすことなく、データの記録密度を高め、容量を増大させることが可能になった。

 HDD分野では主なエネルギーアシスト記録方式として下記2つの方式がある。

  • MAMR(Microwave Assisted Magnetic Recording:マイクロ波アシスト磁気記録方式)
  • HAMR(Heat Assisted Magnetic Recording:熱アシスト磁気記録方式)

 知っておくべきデータ記録方式はこの2つだけではない。データを記録する「トラック」(プラッタを同心円状に分割したデータの記録領域)を屋根瓦のように重ねる「SMR」(Shingled Magnetic Recording:シングル磁気記録方式)や一般的な「PMR」(Perpendicular Magnetic Recording:垂直磁気記録方式)などの方式もある。各方式をざっくりと紹介する。

PMR

 PMRは「CMR」(Conventional Magnetic Recording:従来型磁気記録方式)としても知られる。初めて商用化されたのは2005年だった。PMRの登場がHDDやテープの容量を大幅に増大させた。PMRはEAMRにつながる道を切り開いたHDD技術の一つだ。

印刷する
SNSでシェア

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー