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クラウドDWHのFireboltが約3700万ドル調達 売りの「高速処理」の中身とは?
MicrosoftやGoogleなど既存のクラウドDWHベンダーの競合となるFireboltが、約3700万ドルの資金を調達した。同社が競合との差異化ポイントとしてアピールする「高速処理」の中身とは。
処理速度を強みとするクラウドデータウェアハウス(DWH)のスタートアップ(創業間もない企業)Fireboltは、投資ラウンド(企業への投資段階)の成長ステージに当たる「シリーズA」の資金調達で約3700万ドルを確保した。同社がこの資金調達を発表した2020年12月9日(現地時間)は、競合のSnowflakeがIPO(新規株式公開)を申請した2020年8月末から約3カ月後に当たる。SnowflakeはIPOで約34億ドルを調達している。
高速処理のニーズ
ベンチャーキャピタルZeev Venturesが今回の資金調達ラウンドを主導し、TLV Partners、Bessemer Venture Partners、Angular Venturesといったベンチャーキャピタルから資金を獲得した。イスラエルのテルアビブに拠点を置くFireboltは、テラバイト規模やペタバイト規模のデータを素早く処理できるように設計されたクラウドDWHを主力製品とする。
高速処理への要望が、共同創設者であり最高経営責任者(CEO)のエルダッド・ファルカシュ氏と、同じく共同創設者であり最高執行責任者(COO)であるザール・ビトナー氏を駆り立てた。両氏は以前、BI(ビジネスインテリジェンス)ベンダーSisenseの立ち上げを支援し、要職についていた。ユーザー企業のデータ活用推進担当者は「組織内でより迅速にデータを使用できるようにする方法を常に尋ねていた」とファルカシュCEOは述べる。
「大手ベンダーでしか実現できない弾力性を備えたスピードと効率性がFireboltの強みだ」とファルカシュ氏は言う。ただし「弾力性の点では他社と同じ手法を用いているが、速度と効率の手法は新しく、異なっている」と同氏は説明する。
ファルカシュ氏が言及した大手ベンダーのクラウドDWHはAmazon Web Servicesの「Amazon Redshift」、Microsoftの「Azure Synapse Analytics」、Googleの「Google BigQuery」、Snowflakeの同名サービスなどだ。これらはインフラのクラウドサービスへの移行トレンドが始まって間もなく開発されたため、当時にユーザー企業が直面していた問題の解決を目的としていた。ユーザー企業が抱えていた問題は、データのフォーマット変換やスケーリングなどだ。
Fireboltは、ユーザー企業が現在のDWHで直面する問題に対処するために開発された。ユーザー企業が可能な限りリアルタイムにデータ主導で意思決定できるように、データをできるだけ早く使用できるようにすることに焦点を当てている。「これが既存のクラウドDWHベンダーに対するFireboltの差異化の要因だ」とファルカシュ氏は語る。
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