「オンプレミス回帰」の国内動向【後編】

「脱クラウド」「オンプレミス回帰」で選ばれる製品とは? IDC Japanに聞く

パブリッククラウドからのオンプレミス回帰を計画する企業は、どのような製品を選択すればよいのか。オンプレミスのインフラとパブリッククラウドを使い分ける視点と併せて、IDC Japanのアナリストに聞いた。

 前編「『脱クラウド』『オンプレミス回帰』が国内で拡大する理由は IDC Japanに聞く」に続く本稿は、調査会社IDC Japanのシニアマーケットアナリスト、宝出幸久氏の話を基に「オンプレミス回帰」(「脱クラウドとも」)で選ばれる製品の傾向を紹介する。

 オンプレミスのインフラとパブリッククラウドには、リソースを専有するのか、共有するのかという根本的な違いがある。それ以外の観点では、最近はオンプレミスのインフラ向けにもパブリッククラウドの特性を取り入れた製品やサービスが登場し、類似するポイントもある。企業はどのような観点でインフラを選ぶべきなのか。

 「中長期的に先を見通すことが難しい状況においては投資判断が難しくなる。オンプレミスのインフラで従量課金型のサービスを選択する動きは広がる可能性がある」と宝出氏は話す。特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって、テレワークの制度を導入したり、人員配置を変更したり、既存ビジネスを廃止して新規ビジネスを立ち上げたりと、事業運営の変化が激しくなる組織もある。製品を購入することで資産として保有するCAPEX(設備投資)型でインフラを調達した場合、計画していたリソースが必要なくなれば、結果的に無駄な投資になってしまうリスクもある。

 従量課金で利用できる製品を利用すれば、オンプレミスのインフラであってもCAPEX型から、月額課金や年額課金などで利用するOPEX(運用経費)型に転換することができる。導入時にある程度リソースに余裕のある設計にしておくことで、短期的なリソースの増減にすぐに対処できる仕組みを採用しているオンプレミスの製品もある。

オンプレミス回帰時に企業が選択する製品は

 過去にパブリッククラウドを利用したユーザー企業は、オンプレミス回帰の際にどのような製品を選択すればよいのか。実際にオンプレミス回帰に踏み切った企業が選んだ製品を見ていこう。

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「オンプレミス回帰」の国内動向

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