TechTarget発 世界のITニュース
FBIが警鐘を鳴らす「FortiOS」の脆弱性 “パッチ未適用”の製品が標的に
FBIとCISAによると、Fortinet製品が搭載する「FortiOS」の脆弱性を悪用したAPT攻撃が発生している。アップデートしていない製品が狙われているとみられる。
米連邦捜査局(FBI)と米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は2021年4月2日(現地時間)、Fortinet製品が搭載するOS「FortiOS」の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用したAPT攻撃(高度標的型攻撃)が発生していると発表した。
3つの脆弱性を悪用
FBIとCISA は、FortiOSの脆弱性を狙った攻撃を確認したという。対象になった脆弱性は下記の3つだ。
- CVE-2018-13379
- 任意のファイル読み取りができる脆弱性
- CVE-2020-12812
- 不適切な認証の脆弱性
- CVE-2019-5591
- デフォルト設定の脆弱性
いずれの脆弱性についても、Fortinetはすでにパッチ(修正プログラム)を提供している。
情報漏えいの可能性を指摘
FBIとCISAが共同で発表した報告書によれば、特に商業やIT関連の企業、政府機関のネットワークが標的にされる可能性が高い。攻撃者はFortiOSの脆弱性を利用し、標的の組織において重要度の高いネットワークに入り込み、情報を盗んだり暗号化したりする可能性がある。特定の標的をだまして情報を盗み出そうとする「スピアフィッシング」など、その他の手法を使って攻撃を仕掛ける可能性もあるという。
こうした攻撃への対策として、FBIとCISAは多要素認証(MFA)の実装や定期的なバックアップの実施など、複数の保護策を提示した。
Fortinetは公式ブログへの2021年4月3日付の投稿で、「当社はすでに脆弱性を解決し、顧客に製品をアップデートするよう推奨している」と説明した。FBIとCISAの発表内容については、「パッチを適用していない製品が悪用されている証拠が示された。顧客が製品の定期的なアップデートをしないことによるリスクが浮き彫りになった」と見解を示した。
Fortinetは「アップデートを推奨」
米TechTargetの情報セキュリティ取材班はFortinetに対し、攻撃者が同社の脆弱性を悪用したのを確認したかどうか、脆弱な環境に置かれている顧客の数はどれくらいかを質問した。これらの質問に対する直接的な回答は得られなかったが、下記の声明が届いた。
当社は顧客のセキュリティを最優先事項にしている。CVE-2018-13379は2019年5月に解決策を講じた古い脆弱性だ。2019年8月と2020年7月の公式ブログへの投稿で製品のアップデートを推奨するとともに、解決に向けて一貫して顧客と連絡を取り合っている。CVE-2019-5591については2019年7月に、CVE-2020-12812については2020年7月にプログラムの修正を実施した。アップデートをまだ実施していない場合は、すぐに実施することを推奨する
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー