衰退の危機にある実力派プログラミング言語5選【中編】
終わりに向かう旧「Visual Basic」がいまだに人気の“謎”
実力があり、根強いファンがいるにもかかわらず、衰退の危機にあるプログラミング言語は幾つかある。その中から「Haskell」やバージョン6.0以前の「Visual Basic」を取り上げる。
前編「プログラミング言語『Erlang』が熱心なファンを持つのに不人気な“あの理由”」は、実力があるにもかかわらず廃れる可能性のある5つのプログラミング言語のうち、「Erlang」を取り上げた。中編は「Haskell」と、バージョン6.0以前の「Visual Basic」(VB)を紹介する。
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「Haskell」が人気を集められない“あの理由”
HaskellもErlangと同様に、やはり大規模なユーザーコミュニティーを獲得できておらず、長く生き残るのは難しい可能性がある。Erlangと同じく、複雑さが不人気の主な原因になっている。Haskellは豊富なデータ型で、強力な関数型プログラミング(数学的な関数を組み合わせたプログラミング)を可能にしている。それがHaskellのコーディングと、その習得を難解にする原因にもなっている。
技術的に優れていても、習得が難しいと初心者は遠のく。絶滅に至っていないのは、現在も小規模なHaskellコミュニティーが存続しているからだ。しばらくは消え去らないとしても、1990年代初めの公開時に、開発者が期待したほどの影響力をHaskellが得ることは難しい。
終わりに向かっていても人気を維持する旧「Visual Basic」
Microsoftの天下だった1990年代にプログラミングを勉強した人の中には、VBから習得を始めた人も珍しくない。簡単に学べて、簡単に使えるプログラミング言語として同社が開発したVBは、「Windows」向けソフトウェア開発の主要手段として長く使われている。VBは大企業向けの複雑なシステム開発には向いていない。シンプルな方法でプログラムを作りたいときには、VBはうってつけだ。
熱心な支持者がいるにもかかわらず、Microsoftは「Visual Basic 6.0」(VB6)以前のVB(クラシックVB)を終わらせようとしている。Webシステム開発向けに強化した開発・実行環境「.NET Framework」ベースの「Visual Basic .NET」か、その他のプログラミング言語へ開発者を転じさせたいのだと考えられる。同社がVB6のIDE(統合開発環境)のサポートを終了した2008年から、既に10年以上がたつ。
ソフトウェア品質評価企業TIOBE Softwareによるプログラミング言語ランキング「TIOBE Index」の2021年7月版で、VB6を含む「Classic Visual Basic」は11位にランクインした。2020年7月の20位から9位も順位を上げた形だ。
Microsoftがサポートを制限し、新しいプログラミング学習者が目にする機会も限られてきていることを考えると、クラシックVBの未来は明るいとは言えない。強力なコミュニティーがあり、現時点では不思議と人気が高まっているものの、クラシックVBは徐々に衰退すると考えられる。
次回は「Perl」「Objective-C」を取り上げる。
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