「Exchange Server」保護のベストプラクティス【後編】
「Exchange Server」を脱オンプレミスしてクラウドに変えると何がうれしいのか
「Exchange Server」のセキュリティ対策は、オンプレミスサーバでExchange Serverを稼働させることを考慮した保護が重要だ。IT管理者が実施すべきセキュリティ対策を紹介する。
Microsoftのオンプレミス版メールサーバ製品「Exchange Server」を利用する企業が実施すべきセキュリティ対策を、前編「『Exchange Server』攻撃の被害を最小限にする方法」、中編「Exchange Serverを危険にしない『更新プログラム適用』『ツール活用』の秘訣」の2回にわたって解説した。引き続き4、5つ目の対策を見ていこう。
対策4.可能な場合はオンプレミスのExchange Serverの使用をやめる
Exchange Serverの脆弱(ぜいじゃく)性を狙う攻撃への対策として、企業には2つの選択肢がある。1つ目はメールサーバサービス「Exchange Online」への移行、2つ目はExchanger ServerとExchange Onlineを併用するハイブリッド形式への移行だ。
企業はExchange Onlineへと移行すれば、Exchange Serverの稼働用サーバを用意する必要がなくなる。絶え間ないオンプレミスサーバの監視と更新プログラム適用が必要なExchange ServerからExchange Onlineへの移行は、セキュリティリスクの排除につながる。
対策5.ログで疑わしいアクティビティーを監視する
Exchange Serverの稼働サーバが社内から攻撃を受けたり、乗っ取られて資格情報を悪用されたりするのを防ぐために、IT担当者は自社サーバで発生するアクティビティーを入念に監視する必要がある。そのためにはExchange Serverのログを定期的にモニタリングして、次のような疑わしいアクティビティーがないかどうかを調べることが必要だ。
- 権限の委譲や変更などの設定変更
- メールボックスデータのエクスポート
- エンドユーザーの権限の変更
- メールボックスデータなどのコンテンツの削除
- Exchange Server用データベースの変更
- セキュリティポリシーの変更
IT管理者はこうしたアクティビティーの実行履歴を確認し、許可した覚えのないアクティビティーを見つけた場合は詳細に調査すべきだ。各アクティビティーを調査するためのモニタリングツールには、さまざまな種類がある。Lepide USA、SolarWinds Worldwide、Netwrixなどのベンダーが、疑わしいアクティビティーを検出してアラートを発するツールを提供している。
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