「個人用Gmailの業務利用」はどう考えても危険、それでも使う?クラウド向けセキュリティ「CASB」にも注目

BYOD(私物端末の業務利用)戦略の一環として個人用Gmailアカウントを業務利用するのは企業にとって高いリスクをはらむ。その理由を解説する。

2017年09月13日 05時00分 公開
[Matthew PascucciTechTarget]
画像 ビジネス向けと個人向けのGmailは、管理機能やセキュリティ面で大きく異なる。

 現在、BYODの一環として、従業員にGoogleのメールサービス「Gmail」が無料で提供する個人用アカウントを使って業務用メールをやりとりさせている企業があるという。こうした企業は、社用のメールアカウントとは別に、従業員に個人用Gmailアカウント立ち上げさせ、“業務用アカウント”として使わせる。こうしたやり方は、ビジネス戦略として果たして有効なのだろうか。

 Gmailを含むサードパーティーによるメールサービスを企業が活用する場合、ある程度のリスクを伴う。ただし、その度合いは状況次第で変わってくる。

 Googleは、クラウドサービスの一環として、ビジネス向けのメール機能を提供している。こうしたメール機能は、アカウント管理など、Googleが無料で個人に提供するメールサービスにはない追加機能を備えている。企業がGoogleのビジネス用アカウントを利用する場合、プライバシー面の懸念が生じる場合もある。一方、企業が従業員に個人向けのGmailアカウントを業務利用させる場合、全く別の問題が生じる。

個人向けGmailの業務利用がはらむ危うさ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news156.jpg

AIはGoogleの地位を揺るがしているのか? Domoが年次レポートを公開
Domoの年次レポート「Data Never Sleeps」は、インターネット上で1分間ごとに起きている...

news162.jpg

3500ブランドの市場・生活者データでマーケターのアイデア発想を支援 マクロミル「Coreka」でできること
マクロミルが創業25年で培ったリサーチや分析ノウハウを結集し、アイディエーションプラ...

news064.jpg

Googleの独占市場が崩壊? 迫られるChrome事業分割がもたらす未来のシナリオ
本記事では、GoogleがChrome事業を分割した後の世界がどのようなものになるのか、そして...