制作スタジオを支えるストレージシステム【後編】
メディア企業がNVMeストレージとテープを好んで使う理由 Quantumを選んだ決め手は
映像制作会社のEFDは大量データを扱う将来的な事業拡大を見据え、Quantumのストレージシステムを採用した。どのような仕組みが必要だったのか。
前編「映像会社がストレージに『StorNext』を使う訳 “他社もまねしたい”仕組みとは」は映像制作会社EFD International(以下、EFD)が、Quantumのデータ管理システム「StorNext File System」(以下、StorNext)を採用した理由を紹介した。同社はどのようなストレージシステムを構築したのか。
EFDのメキシコの新しいスタジオには9つの編集室、15台の視覚効果ワークステーション、数室のカラーグレーディングルームがある。StorNextを採用することで、いずれからでも接続速度を損なうことなくファイルへのアクセスが可能になった。
メディア企業はなぜ「NVMe接続ストレージ」と「テープ」を使い分けるのか
制作チームは頻繁に利用するファイルをQuantumのNVMe接続のストレージアレイ「StorNext Xcellis」に保存し、古いファイルはテープにアーカイブしている。作業ファイルのバックアップも複数作成することにしている。これは過去の苦い経験に基づいた判断だ。「最大の悪夢は、時間通りに配信できないことだ」とサントヨ氏は話す。
同スタジオで3年以内に約7PBのデータを管理することをEFDは目指している。この計画にStorNextは欠かせない。「非常に安定していてユーザーフレンドリーな仕組みには本当に感銘を受けた。当社はQuantumと共に成長している」(サントヨ氏)
EFDはローカルでの処理を重視したが、StorNextはAmazon Web Services(AWS)の「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)などのオブジェクトストレージも利用できる。メディア企業のバックアップとしてテープは引き続き需要がある。Quantumも他のストレージベンダーも、クラウドサービスを使ったバックアップサービスの改善を続けると考えられる。
Quantumは大規模なアプリケーションを得意としている。特にテープ分野では、メディア企業やエンターテインメント企業がよく採用している。
コラボレーション重視のメディア業界
調査会社Evaluator Groupでシニアアナリストを務めるランディ・カーンズ氏によると、テレワークがますます普及するにつれ、メディア企業は全世界の従業員の業務を以前とは異なるやり方で支える必要がある。
特に変化が予測されるのはコラボレーションだ。特に編集作業や編集後の制作作業ではコラボレーションが求められる。「メディア業界の企業はコラボレーションに重点を置いた製品を採用する傾向がある。世界中に分散する幅広いスペシャリストの価値あるコラボレーションがますます加速するだろう」(カーンズ氏)
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