2020年03月16日 05時00分 公開
特集/連載

SATA/SAS接続型SSDではなく、なぜ「NVMeフラッシュ」が選ばれるのかフラッシュストレージが主流になる理由【前編】

ストレージインタフェースにSATAやSASを採用したSSDよりも、NVMeを採用したフラッシュストレージが選ばれる傾向があるという。その理由とは何か。

[Kurt Marko,TechTarget]

 企業の間でHDDから、SATA(Serial ATA)やSAS(Serial Attached SCSI)といったHDDと同様のストレージインタフェースを備えたSSD(ソリッドステートドライブ)への置き換えが進んでいる。大容量のデータを保存するための記憶デバイスとしてSSDなどのフラッシュストレージの実用性が高まっているためだ。現時点ではHDDの総出荷台数がかろうじてフラッシュストレージを上回っている状況だが、2020年か2021年には逆転すると予測されている。

 SSDをHDDと比べた場合、スループット(実効的なデータ転送速度)とデータ読み書きの速度が高いという大きな利点がある。ただしSSDがHDDのフォームファクター(形状や大きさに関する仕様)とストレージインタフェースの互換性を維持する限り、NAND型フラッシュメモリの潜在能力を最大限発揮することはできない。特にフォームファクターに2.5型のスモールフォームファクター(SFF)、ストレージインタフェースにSATAを採用している場合はそうだ。

 こうした状況は変わりつつある。PCI Express(PCIe)接続のインタフェース規格NVMe(Non-Volatile Memory Express)に準拠した高性能のフラッシュストレージが企業の間で普及し始めているからだ。

 本稿は、企業向けフラッシュストレージのトレンドやNVMe接続デバイスが優勢になる理由などを紹介する。

SATAの衰退とNVMeの隆盛

 調査会社のStatistaは、2021年に初めてSSDの出荷台数がHDDを上回るだろうと予測する。同じく調査会社のResearch and Marketsによれば、企業向けフラッシュストレージ市場は2018年から2024年にかけて年間17%で成長し、2024年に約250億ドルの売上高に達すると予測している。出荷台数が大幅に伸びる理由は、Alibaba Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Google、Microsoftといった大手クラウドベンダーやコロケーション用のデータセンターでの採用が増えていることだ。

 フラッシュストレージが企業向けの市場でHDDと競い合うための最も簡単な方法は、HDDと同じストレージインタフェースを採用することだった。数年前まではSATAやSASをインタフェース規格として採用したSSDが市場の主流だったが、より性能が高いNVMe接続を採用したフラッシュストレージの導入が2017年後半から爆発的に進んだ。2018年半ばにはNVMe接続のフラッシュストレージの出荷容量がSATA接続のSSDを超えた。

NVMeが選ばれる理由

ITmedia マーケティング新着記事

news030.jpg

経営にSDGsを取り入れるために必要な考え方とは? 眞鍋和博氏(北九州市立大学教授)と語る【前編】
企業がSDGsを推進するために何が必要なのか。北九州市立大学の眞鍋和博教授と語り合った。

news022.jpg

「サイト内検索」ツール(有償版) 国内売れ筋TOP10(2021年7月)
サイト内検索(サイトサーチ)ツールは検索窓から自社サイト内のコンテンツを正確に、効...

news139.jpg

SNSの利用時間は77.8分、Instagram利用率は50%超え――Glossom調査
スマートフォンでの情報収集に関する定点調査。スマートフォンの利用時間は順調に増加し...