ストレージのランサムウェア対策機能も拡張
NetAppがブロックストレージで攻勢 “オールSSDの常識”に挑む新モデルとは?
ストレージベンダーのNetAppは、ブロックストレージの製品群に新たなモデルや機能を追加した。運用しやすさやコスト効率を重視した3つの新モデルを追加する他、ランサムウェア対策機能を拡充する。
ストレージベンダーのNetAppは、新たな注力分野の一つに定める「ブロックストレージ」で新モデルや機能を拡充することを発表。ブロックストレージの3モデルを新たに提供する他、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)からのデータ保護を目的にした機能とサービスを拡充する。
NetAppがブロックストレージ3モデルを追加 ランサムウェア対策も
NetAppの日本法人であるネットアップによれば、企業は社内で保有するデータを基にしたAI(人工知能)技術活用が求められている一方、ブロックストレージに関しては以下のような課題を抱えている。
- 性能と容量の拡張性に限界がある
- 運用管理が複雑である上、運用管理者が足りない
- 引き続きランサムウェアに狙われている
ブロックストレージの製品ラインアップを強化するに当たり、NetAppは直感的な操作で運用管理ができるユーザーインタフェースや、IOPS(1分当たりのデータの入出力回数)の性能や容量を強化するためのスケールアウトのしやすさ、コスト効率などを重視しているという。
今回NetAppは、SAN(ストレージエリアネットワーク)向けのオールフラッシュ(SSDのみ)ストレージ「NetApp ASA Aシリーズ」(ASA:All Flash SAN Array)に、「ASA A20」「ASA A30」「ASA A50」の3モデルを追加した。
- ASA A20
- クラスタ当たりの最大実効容量は19PB
- IOPS性能は、前モデルのASA A150と比較して最大72%向上
- ASA A30
- クラスタ当たりの最大実効容量は29PB
- IOPS性能は、前モデルのASA A250と比較して最大109%向上
- ASA A50
- クラスタ当たりの最大実効容量は48PB
- IOPS性能は、前モデルのASA A400と比較して最大171%向上
ネットアップのチーフテクノロジーエバンジェリストを務める神原豊彦氏は、ブロックストレージの技術者が不足している中で、構成やアップグレードの作業をGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)で直感的に実施できるシンプルさをASA Aシリーズの特徴の一つとして挙げる。価格に関しては、「オールフラッシュのブロックストレージとしてはエントリーモデルで5万ドル以上が常識的になっている中で、ASA A20は最小構成で2万5000ドルからを実現している」と神原氏は強調する。
ランサムウェア対策も強化
NetAppは、ランサムウェア対策に関してはファイルストレージに提供してきた「自律型ランサムウェア対策」(ARP:Autonomous Ransomware Protection)の機能を、ブロックストレージにも提供することを発表。2025年後半からの提供を計画している。ARPは、AI(人工知能)エンジンがランサムウェア攻撃の兆候を検出し、データ保護の対策を自動的に発動させるもので、同社のストレージOS「ONTAP」の機能として搭載されている。
ARPの対象をブロックストレージにも拡張することに加えて、NetAppはARPでランサムウェア攻撃を検出できなかった場合に、NetAppが復旧作業を無償で支援する「ランサムウェア検出プログラム」を新たに提供することも発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ファインディ株式会社] AI利用率だけでは説明できない成果 開発組織の競争力を生む「開発資本」とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI活用を成功へ導く、シンプルで費用対効果に優れたクラウド基盤とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] マネージドKubernetesには限界も――メリットをフル活用する新たな選択肢とは? -
技術文書・技術解説
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] 決断の日が迫る「vSphere 8」サポート終了問題 考慮すべきリスクと選択肢は? -
製品資料
[サイバーソリューションズ株式会社] メール誤送信対策のルールが肥大化 苦しむ情シスはどうすれば救われるのか?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
2
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
3
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
4
パッチなしで「今すぐサーバを落とせ」 Kiteworks異例警告の波紋
-
5
「恥を知るべきだ」 AIデータセンター反対運動を招いた事業者の秘密主義
-
6
Copilot導入で陥る“目的化”の落とし穴 定着の鍵は「作り込まない」こと
-
7
kintoneで実践 製造業のための「見積もり管理」改善のヒント
-
8
OpenAIやAnthropicでさえ制御不能 2026年夏「3大サイバー攻撃」の衝撃
-
9
「企業におけるAI導入検討度とIT投資優先度」に関するアンケート
-
10
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
4
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
5
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
6
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
7
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
10
マンガで学ぶXDR/MDRのメリット、中小企業のセキュリティ強化になぜ有効か?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー