エグレスを基礎から【第2回】
サイバー攻撃者が狙う「エグレス」とは 主要な手口を解説
IT分野ではメールの送信など外部インフラへのデータ転送はエグレス(Egress)と表現することがある。意図しないエグレスの発生はセキュリティの問題がある。どのようなエグレスが問題になるのか。
IT分野では、外部インフラへのデータ転送を「エグレス」(Egress)と表現することがある。外部へのメール送信などもエグレスの例だ。意図しないエグレスは転送料金が掛かるだけでなく、データの漏えいによってセキュリティ上の問題が発生することがある。エグレスの観点から意図しないエグレスを引き起こす行動を解説する。
意図しないエグレスを引き起こす攻撃とは
併せて読みたいお薦め記事
連載:エグレスを基礎から
併せて読みたいお薦め記事
エグレス料金を防ぐ
ハッカーや悪意のある攻撃者は、データを不正に入手しようと、攻撃をますます巧妙化している。データ漏えいや窃取の手口を以下に挙げる。
マルウェア
無害なプログラムを装う「トロイの木馬」など、システムに侵入しバックドア(侵入口)を作成するタイプのマルウェアは、外部から閉域網、もしくはプライベートネットワークにデータを転送する「イングレス」(Ingress)の形でシステムに侵入する。データを暗号化して所有者から身代金を要求するランサムウェア(身代金要求型マルウェア)も同様だ。
ソーシャルエンジニアリング
攻撃者は、IDやパスワードなどの機密情報や、個人情報を入手しようとして、メール、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)といった通信手段を使い、個人を騙すソーシャルエンジニアリング(人の心理的な隙を狙う攻撃手法)を仕掛ける。
攻撃者は情報を入手したら、組織に対して何らかの形で不正使用する。フィッシング攻撃では、攻撃者は緊急だと言ったり、感情に訴えたりしてターゲットから重要な情報を引き出そうとする。
DoS攻撃
DoS(サービス拒否)攻撃やDDoS(分散型サービス拒否)攻撃は、不正なトラフィックを大量に送りつけ、ネットワーク処理を遅くしたり使用不能にしたりする。DOS攻撃をサーバやネットワークが受けると過負荷状態となり、正常なサービスを提供できなくなる。場合によっては使用不可能になる。
データの傍受
データを適切に暗号化していないと、攻撃者は転送中のデータを傍受して盗み出せてしまう。
内部からの攻撃
ネットワークの認証情報にアクセスできる従業員が、会社のポリシーに違反して機密データを盗み出すことがある。これも不正なエグレスに該当する。
次回はエグレス料金について解説する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国Informa TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ファインディ株式会社] AI利用率だけでは説明できない成果 開発組織の競争力を生む「開発資本」とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI活用を成功へ導く、シンプルで費用対効果に優れたクラウド基盤とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] マネージドKubernetesには限界も――メリットをフル活用する新たな選択肢とは? -
技術文書・技術解説
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] 決断の日が迫る「vSphere 8」サポート終了問題 考慮すべきリスクと選択肢は? -
製品資料
[サイバーソリューションズ株式会社] メール誤送信対策のルールが肥大化 苦しむ情シスはどうすれば救われるのか?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
3
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
4
Copilot導入で陥る“目的化”の落とし穴 定着の鍵は「作り込まない」こと
-
5
パッチなしで「今すぐサーバを落とせ」 Kiteworks異例警告の波紋
-
6
「企業におけるAI導入検討度とIT投資優先度」に関するアンケート
-
7
OpenAIやAnthropicでさえ制御不能 2026年夏「3大サイバー攻撃」の衝撃
-
8
祝10周年! 創業者も予想できなかったRaspberry Pi活用例
-
9
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
10
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
4
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
5
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
6
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
7
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
10
マンガで学ぶXDR/MDRのメリット、中小企業のセキュリティ強化になぜ有効か?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー