なぜ社内AIプロジェクトは停滞するのか

9割が頓挫する「AI内製化」 差がついたのはツールより設計力

AI技術の急速な進展に伴い、競合との差に危機感を抱く企業が増加している。しかし全社展開を進める企業でも、9割以上が頓挫という壁に直面している。成功を拒む決定的な要因とは何か。

 企業におけるAI活用は、実証実験の段階を過ぎ、本格的な全社展開や内製化のフェーズに入りつつある。しかし、競合との差に危機感を抱きながらも、社内主導のプロジェクトが期待した成果に至らず行き詰まる企業が後を絶たない。

 エンジニア向け人材サービスを手掛けるTWOSTONE&Sonsは2026年8月10日から12日にかけて、従業員300人以上の企業で全社的にAI推進に取り組む経営層および推進責任者111人を対象に調査を実施した。その結果によると、9割以上がプロジェクトの停滞や頓挫を経験している。調査結果の数値を分析すると、現場が直面しているのは技術的なハードルではなく、より上流の業務設計にある実態が浮かび上がった。企業は具体的にどの工程でつまずき、何を課題としているのか。

危機感と全社展開への移行

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