サイバーセキュリティにとって“もろ刃の剣”
“人工知能ハッカー”は囲碁同様に人間のセキュリティ対策を打ち破るのか(2/2 ページ)
量子コンピュータの発展が鍵に
カラギアニス氏によれば、脅威を監視・分析する技術は年内にも強化される可能性があるが、自律的スキャン技術の進化はそうすぐには進まないかもしれないという。ただし向こう10年間で、AI技術が向上し、量子コンピュータが利用できるようになる中で、自律型ハッキングとセキュリティの可能性は一気に高まることになりそうだ。
「人間のハッカーは恐らく大量データ処理のスピードに付いていけなくなる。ハッカーが使い物にならなくなるというわけではないが、大容量処理に付いていくのは不可能となるだろう。人間がマシンと同じ量の処理をこなすことなどできない。実用可能な量子コンピュータは10年以内に登場するとみられており、オーストラリアの研究者は3年以内に実現すると述べている。万能量子コンピュータは間もなく実現する。そして10年後には確実に公開鍵暗号技術は使えなくなっているだろう」と同氏は語る。
「明日に備えなければならない。狭義のAIが本当に広義なAIになるためにはしばらく時間がかかるだろう。とはいえ、既にAIの時代は始まっている。いったん呼び出した悪霊はもう誰にも止められない」と同氏は続ける。
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