ITエンジニアへの転職というと、システム障害による急なトラブル対応や休日出勤などの過酷な労働条件を懸念する人がいる。こうしたイメージは実態に即しているのか。未経験からエンジニアに転職した人の声を聞く。
IT人材の需要の高まりを背景に、異業種からITエンジニアへの転職を目指す人は少なくない。一方で、未経験者にとって「長時間の残業が常態化しているのではないか」「休日出勤が当たり前ではないか」といった過酷な労働条件に対する懸念は、転職に踏み切る際の大きな心理的障壁になっている。
そうした中、アウトソーシングサービスを提供するBREXA Technologyは、未経験からITエンジニアに転職した人々を対象に、働き方の実態と満足度に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2026年5月に実施され、未経験からエンジニア職に転職した20代および30代の男女のうち、調査時点でITエンジニア職に従事している122人(20代26.2%、30代73.8%、男性61.5%、女性38.5%)から有効回答を得ている。
調査結果からは、過酷なイメージとは異なり、多くの転職者が自由度が高い働き方を手に入れ、仕事への満足度を向上させている実態が明らかになった。一方で、テレワークやフレックスタイム制の導入状況については、入社前の期待と現実との間に一定のギャップが存在することも判明した。
実際の残業時間や出社頻度はどの程度なのか。エンジニアの生の声から、未経験転職における理想と現実を解き明かし、ミスマッチを防ぐためのポイントを探る。
ITエンジニアといえば、場所にとらわれない働き方ができる職種という認識が一般的になりつつある。しかし、実際の勤務形態を見ると、「出社(テレワークはない)」が34.4%で最も高い割合を占めた。これに「ハイブリッド(週3日以上出社)」(28.7%)と「ハイブリッド(週2日以下出社)」(21.3%)を合わせると、週に1日以上オフィスへ出社する層は84.4%に達する。「フルリモート」は15.6%にとどまっており、オフィス勤務とテレワークを併用するハイブリッド型が主流であることが分かる。
勤務時間の管理についても「固定勤務」が55.7%を占め、「フレックス(コアタイムあり)」(20.5%)や「フルフレックス」(16.4%)を上回った。完全フルリモートかつフルフレックスという、極めて自由度が高い働き方を実践しているのは、わずか3.3%に過ぎない。
この結果の背景には、未経験で入社した直後の教育体制に対するニーズがある。実際の声として「想像していたよりはテレワークが少ない。そのため、社内でのコミュニケーションが心理的安全性に直結する」といった意見が寄せられている。業務に不慣れな初期段階では、オフィスに出社し、すぐに先輩や同僚に質問できる状況が重要視されている。「どのような働き方があるかは事前に調べておくべき」という声が示す通り、企業ごとに働き方の制度は大きく異なるため、入社前の情報収集や面接での確認が不可欠だ。
未経験者が最も不安視する労働時間については、長時間労働がまん延しているという先入観を覆す結果となった。直近1年の月平均残業時間は「なし〜5.0時間未満」が37.7%で最多であり、「5.0時間以上〜10.0時間未満」(13.1%)を合わせると、全体の50.8%が月10.0時間未満に収まっている。月45.0時間以上の残業をしている層は7.4%に過ぎず、ワークライフバランスを良好に保ちやすい実態が浮き彫りになった。
一方で、休日出勤に関しては「数回あった」が43.4%と、半数近くが経験している。これは突発的なトラブルによるものだけではない。「担当しているビジネス用ソフトでは、本番更新が休日に実施される。スケジュールは半年ほど前には決まっている」という証言があるように、システムを利用しない休日にあらかじめ計画された保守作業を実施するケースが見受けられる。もちろん、「急にシステムの不具合が起きて休日出勤が決定した」という不測の事態も発生する。代休や振替休日の取得ルール、突発的なトラブル処理時のチーム体制などを事前に確認しておくことが、入社後の不満を防ぐ手段となる。
異業種からITエンジニアに転職して良かったと思うかという問いに対し、10段階評価で6〜10(満足)と回答した層は77.0%に上った。これに対して1〜4(不満)は5.7%にとどまる。転職後のメリットとしては、「ワークライフバランスが良くなった」(33.6%)、「自分のペースで働けるようになった」(32.8%)、「自由に使える時間が増えた」(27.9%)が上位に並んだ。前職での顧客や上司の都合に振り回される働き方から脱却して、業務の裁量権を持ち、自身のペースで仕事を進められる条件への移行が、高い満足度につながっている。
仕事に対するポジティブなマインドの醸成も見られる。「仕事へのやりがい、責任感が増した」(22.1%)や「成長を感じる」(17.2%)といった回答がそれを示している。先輩エンジニアからのアドバイスとして「伸びるエンジニアは調べる力と聞く力がある」「今後はAI前提になるので、その中で自分がどのような価値を出せるかをしっかり考えた方がいい」といった、自律的な学習姿勢や自身の市場価値を客観視する視点が挙げられている。「勉強に充てる時間的・精神的余裕がまだあるので、資格取得はエンジニアになって早いうちにいろいろ取ってしまう方がいい」といった具体的な行動指針も示されている。
未経験からのITエンジニアへの転職においては、入社直後の手厚い支援体制や、将来的な働き方の選択肢を確認することが成功の鍵だ。「最初の企業選び」によってその後の成長スピードや自身の市場価値が大きく変わる。企業が提供する教育体制やキャリアパスを見極めることで、入社後のギャップを最小限に抑え、自身が望むキャリアを築くことが可能になる。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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