標準OSになってこそ得られるメリット
Windows 7を忘れられない人でも「Windows 10」をしぶしぶ認めざるを得ないのはなぜか
「Windows 7」の寿命が迫り、「Windows 10」への移行が秒読みに入った。デバイス管理や生体認証など、Windows 10の新機能を利用しない手はない。
企業のIT部門ではよく「壊れていないものは(そしてまだサポート期間内のものは)直すな」といわれる。だがWindowsに限っては、そんなことを言って豊富なメリットを利用しないでいては、もったいない。
「Windows 10」が本当の実力を発揮するのは、企業内の標準OSになってこそだ。個人利用においては、おおむね好意的な評価を受けているものの、企業では今も多くのデバイスが「Windows 7」を使っている。Windows 10には管理機能や制御機能の強化、ユーザーエクスペリエンスや安定性の向上など数々のメリットがある。
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Windows 10 Creators Updateとは
Windows 10のセキュリティ機能
管理機能の強化とサポートの必要性の軽減
デスクトップ管理者は、Windows 10のエンドポイント管理にディレクトリサービス「Active Directory」やデバイス管理サービス「Microsoft Intune」に加え、サードパーティーのモバイルデバイス/アプリケーション管理ソフトウェアなど、さまざまな製品/サービスを利用できる。こうした幅広い方法によって、IT担当者は会社支給デバイスや私物デバイスの管理を強化することができる。
多くの企業が利用しているActive Directoryには、コンピュータやエンドユーザーの設定を一元管理する「グループポリシー」という仕組みがある。Windows 10では、このグループポリシーに多数の新しいポリシー設定が追加された。例えば新しい認証機能として、4桁のPINの代わりに生体認証機能「Windows Hello」を利用できる。
Microsoft Intuneは、デバイス全体だけでなく、オンラインオフィススイート「Office 365」のセキュリティ管理やメール管理にも利用可能だ。これは新しい形態のエンドポイントセキュリティだといえ、私物Windows 10デバイスの業務利用を許可しやすくなる。さらに新しいモバイルデバイス管理(MDM)用APIによってスマートフォンやタブレット用と同じ管理ソフトウェアでクライアントPCも管理でき、統合エンドポイント管理(UEM)が可能になる。
Windows 10は安定性が高く、自動修復機能を備える。エンドユーザーが更新プログラムのインストールを中断したり、デバイスの電源を急に切ったりしても、ほぼ問題なく回復する。「PCが動かなくなった」ということはあまり起こらなくなり、IT部門のデスクトップサポートコストが軽減するはずだ。
ユーザーエクスペリエンス
Windows 10は使い方が簡単で、トレーニングをほとんど、または全くしなくてもすぐに使える。リリースしてからもうすぐ2年になるので、自宅のクライアントPCで既に使い慣れている従業員も少なくない。タッチスクリーン機能も使いやすく、ユーザーエクスペリエンスや生産性の向上につながるだろう。
Windows Hello対応ハードウェアを使えば、指紋認証や顔認証を利用できる。複雑なパスワードを入力するよりずっと簡単な上、セキュリティを一段と強化することが可能だ。
タッチスクリーンやWindows Hello対応ハードウェアの購入にはコストがかかる。Windows 10搭載の2-in-1デバイス「Surface Pro 4」は、エントリーモデルが799ドル、ハイエンドモデルが1699ドルだ(Microsoftのオンラインストア価格)。企業によっては、Windows 10がもたらす利益がこうしたコストに見合わないケースもあるだろう。
もっとも、必ずしもタッチスクリーンを使う必要はなく、低コストで導入する方法はいろいろある。現行のWindows 7デバイスをアップグレードするだけでもメリットは大きい。ただしWindows 10を快適に利用するためには、8GB以上のRAMが必要だ。
Windows 7のメインストリームサポートは2015年に終了済みであり、延長サポートも2020年1月14日に終了する。Windows 7の寿命が尽きる日はそう遠くない。新戦略を固めてWindows 10の活用に踏み出すときはもう来ている。
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