“日曜開発者”にも「mBaaS」の恩恵
「スマホアプリ開発」はここまで簡単に――作業はコピペ、開発期間は数日
開発支援サービスやコミュニティーの充実により、モバイルアプリ開発のハードルが下がっている。その恩恵にあずかるのは、開発を本業としている人だけではない。
モバイルアプリケーション開発は、一夜にして簡単に大金持ちになれる方法ではない。米ロードアイランドのニューポートにあるWhitewater Labsの共同所有者であるジェイク・コッパー氏は、フルタイムのWebデザイナーとして米Kopper Creativeで働きながら、Whitewater Labsでのアプリケーション開発を趣味で進めている。
コッパー氏には、当然のことながら持て余すほどの時間はない。そのため、モバイル開発プラットフォームは極力スムーズに導入できるものを選ぶ必要があった。
Whitewater Labsのモバイルアプリのダウンロード件数は当初、好調に伸びていた。だがその興奮は、収入の増加と共に陰りを見せた。特にサーバの稼働状態の維持に時間を要するようになったからだ。
黒字を維持するために、同社は注力分野を2つに絞った。1つは個人向け財務管理アプリ「Moni」の開発/提供。もう1つはコスト効率のよいモバイル開発プラットフォームを探すことだった。
モバイル開発プラットフォームへの投資
「半年または1年後にも、古いデータベースを維持管理し、その維持管理費を正当化できるだけの収入が得られない状態が続くことは望ましくない。また、ロードバランサなどの監視についても悩みたくなかった」とコッパー氏は話す。
他の開発者やデザイナーの意見も参考にしたが、最終的な判断を下したのはコッパー氏自身だ。モバイル開発プラットフォームを探すに当たって、条件のリストは作成しなかった。代わりに条件を満たす製品を調査するという簡略的な選定を開始した。
「副業であり、他にもやるべきことがある。選定はできるだけ簡単な方法で、早く済ませたかった」とコッパー氏は振り返る。
コッパー氏がモバイル開発プラットフォームに必要だと認識していたのは、「サーバコンポーネント」「スケーラビリティ」「認証管理」「データストレージ」だ。コッパー氏の目に留まったベンダーには、米Parse、米StackMob、日本のKiiなどがある。
StackMobを使用しなかった理由は単純で、同社は選定当時、米PayPalによる買収が明らかになっていたからだ。「数年後になくなるベンダーは使いたくない」と考えた結果である。米Facebookが買収したParseも候補の1つに挙がっていたが、開発関係の友人から「Parseを使用すると問題に直面する」という話を聞いたため、使用するのをやめたという。
Kiiに何度かサービスの申し込みの連絡をした後、同社がニーズに最適なベンダーだとコッパー氏は確信した。特にカスタマサービスチームのフレンドリーで素早い対応に満足したという。
コッパー氏は当初、分析サービスに価値があるとは考えていなかった。だが最終的に、分析サービスもKiiが提供しているサービスを利用することにした。「Kiiの担当者と話すうちに、分析によって得られる価値を理解できた」と同氏はいう。
実装プロセスは予想通りスムーズに進んだ。Kiiと契約を結び、サンプルアプリをダウンロードして、コードを確認した。「サンプルアプリには、私のアプリに必要な全ての機能が含まれていた」と、同氏は当時の状況を振り返って話す。
コッパー氏の作業は、サンプルアプリのコードをコピーして自分のアプリに貼り付けるだけだった。そのため、数日という短期間で、基本的な機能を稼働できる状態まで持っていくことができた。
今後、同じようなプロジェクトがあった場合も、コッパー氏の対応は大きく変わらないだろう。コッパー氏が使用したテクニックは万人向けではないかもしれない。だが同氏は、自分の任務を果たすために最適な方法を知っている。同業の開発者に向けたアドバイスは、「利用可能なリソースを最大限に活用すること」だ。
「利用できるあらゆるツールを使うことをお勧めする。ここ5、6年で開発者コミュニティーは大きく成長した。利用可能なコンテンツは十二分にある」(コッパー氏)
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