どこでも“セキュアに働ける環境”の構築術、鍵を握る2つのITツールとは成功事例から考える「働き方変革」【第3回】(1/2 ページ)

ITを活用した働き方変革を進めるときに、大きな課題になる「セキュリティ」。モバイルデバイスやクラウドサービスをセキュアに使う方法を紹介する。

2017年02月13日 09時00分 公開
[塩屋晶子, 小田中 俊博ネットワンシステムズ]

社外でもスマートデバイスで「セキュアに」仕事

コラボレーションツールと適した利用シーン(TechTargetジャパン「“コラボレーション”が働き方変革の起爆剤 ツールから始める業務効率化術」から)《クリックで拡大》

 前回「“コラボレーション”が働き方変革の起爆剤 ツールから始める業務効率化術」で紹介したコラボレーションツールの導入によって、場所に依存しないコミュニケーションを多くの場面で実現できる。もちろんそれだけでワークスタイル変革が完了するわけではない。オフィス以外の場所で、セキュアかつ容易に、業務システムや業務データを扱える環境が必要だ。

 ネットワンシステムズは、2013年5月の本社オフィス移転からワークスタイル変革を強く促進してきた。全社VDI(仮想デスクトップインフラ)化やクライアントPCの全社BYOD(私物端末の業務利用)化など、場所やデバイスを選ばず効率的に業務ができる環境を整えてきた。

 しかし移転当初は、外出先でノートPCからVDIを使っていたが、勝手の悪さが課題として残っていた。ネットワンシステムズは、社内システムや業務データにアクセスするとき、従業員は手元のクライアント端末から毎回VDIへ接続する必要があった。また移動中は、ノートPCとモバイルWi-Fiを立ち上げる手間と、それらを置くスペースが必要なことから、スキマ時間に業務情報を確認することが容易ではなかった。

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