医療法人がSalesforceを導入 医療マーケティングのメリットとは医療分野にもマーケティングは必要(1/2 ページ)

既存の患者とのつながりを維持しつつ、新規患者を呼び込むため、ウィスコンシン州の大規模医療法人Auroraは、自社のデジタルマーケティングにSalesforceのMarketing Cloudを導入した。

2017年08月03日 05時00分 公開
[Shaun SutnerTechTarget]

画像 患者にとって、その病院で治療を受ける「価値」を明確にする時代が来た

 今日の医療サービスは、ビジネスとしての側面を持つ。既存の顧客を大切にしつつ、常に新規顧客を開拓しなければならないからだ。

 米国ウィスコンシン州の医療法人、Aurora Health Care(以下Aurora)は、Salesforce.com(以下Salesforce)の「Marketing Cloud」を導入。既存の患者と将来の患者を対象に、医療マーケティング活動を促進した。

医療におけるCRM

 同社のデジタルマーケティング担当ディレクターであるマリー・フリードマン氏は、電子メール中心のマーケティング戦略を、Marketing Cloudで強化したと語る。同氏によれば、同戦略は、Auroraの実施する顧客関係管理(CRM)の一部だという。「Auroraは、『顧客』を重視している。つまり患者だ」と同氏は語る。

 Auroraは、2016年上旬にMarketing Cloudを導入した。同社は従来、医療向けアプリケーションベンダーEpic Systemsの患者ポータル(注)「MyChart」の一部である電子メールやメッセージ機能、電話による予約のリマインダー機能を使っていた。マーケティングなどの目的に特化した電子メール機能は、同社になかったという。

※注:インターネットで、患者が安全な方法で個人の健康情報をやりとりできる機能。患者と医療機関の間でのコミュニケーションや診療費の支払い機能なども備える。

SalesforceはEvariantと連動

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