甘く見てはいけないWorkplace by FacebookとAmazon Chime、コラボツール市場は波乱の展開へ一般向けFacebookで培った“使いやすさ”

Facebookがユニファイドコミュニケーション(UC)の一団に加わった。負けじとAmazonも参入し、UC市場は巨大な2つのディスプラプター登場により波乱の展開を迎えつつある。

2017年11月30日 05時00分 公開
[Luke O'NeillTechTarget]
画像 コミュケーション基盤はどうなる?

 Facebookによると、2017年10月時点で、世界中の3万社以上の企業がビジネス向けFacebook「Workplace by Facebook」を利用しているという。この利用社数は2017年4月の2倍以上とのことだ。米に本部を置くスーパーマーケットチェーンWalmartやオランダのビール醸造企業Heineken、音楽のストリーミング配信サービスを運営するSpotify、米運輸ネットワーク企業Lyftをはじめとする幾つかの有名な顧客企業がWorkplace by Facebookを利用している。Facebookはビジネス用ではない一般消費者向けサービスの月間アクティブユーザーが20億人を超えるため、その影響範囲は膨大なものだ。特に230万人の従業員を擁する世界最大規模の企業の1つであるWalmartが本サービスを利用していることは注目すべき事実だ。

 「FacebookとWalmartの両社は、それぞれの市場規模の大きさにより、両社に並ぶ企業はほぼ皆無である」とユニファイドコミュニケーションアナリストであるジョン・アーノルド氏が語った。世界で最大規模の小売業者の1つである企業が、このサービスを利用するようになったことで、Workplace by Facebookは、企業が導入を検討するに値する本格的なサービスだと印象付けた。

メッセージングアプリの有用性、無料版での活用も

ITmedia マーケティング新着記事

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...