Google「Pixel C」の販売停止が告げるハイエンドAndroidタブレット時代の終わり安価なAndroidタブレットは好調

Googleは、同社最後のAndroidタブレット兼ノートPC「Pixel C」の販売をひっそりと停止した。400ドル以上という高価なAndroidタブレットは消費者に受け入れられなかったようだ。

2018年01月13日 05時00分 公開
[Ed HardyTechTarget]

関連キーワード

Google | タブレット


 Googleは、同社最後の「Android」タブレット兼ノートPC「Pixel C」(日本未発売)の販売をひっそりと停止した。Pixel Cは事実上、市場に流通していた唯一のハイエンドAndroidタブレットだった。高価なAndroidタブレットには関心が持たれない。GoogleによるPixel Cの販売停止は、これを認めたことを表している。

 安価なAndroidタブレットの販売はいまだ好調だ。他のOSを搭載するハイエンドタブレットの販売も同じく堅調だ。400ドル以上で販売されるAndroidタブレットだけが受け入れられなかった。

ノートPCの代用としてのPixel C

 2014年、GoogleはPixel CをMicrosoftの「Surface Pro」やAppleの「iPad Pro」の対抗機種と位置付けた。この10.2型Pixel Cにはオプションの拡張キーボードも用意した。Pixel Cの最低価格は499ドルで、高速プロセッサのNVIDIA「Tegra Z1」を搭載する。また、Pixel Cのシステムソフトウェア更新プログラムはGoogleから頻繁かつ速やかにリリースされる。そのため、新しい「Android 8.0(Oreo)」にもアップグレードできる。

オプションキーボードを装着したPixel C オプションキーボードを装着したPixel C《クリックで拡大》

 GoogleはPixel Cの販売終了を発表していない。だが米国の「Google Store」からPixel Cの製品ページを完全に削除している。

需要が伸びなかった

 GoogleがPixel Cをリリースしたのは2015年のことだ。だが、その後継となる新バージョンは提供されていない。このことからも、Pixel Cの需要がそれほど伸びなかったことがはっきりと分かる。

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...