主戦場は200ドル未満の超低価格市場
超低価格タブレットで衝突、Windows vs. Androidの“負けられない戦い”
格安のWindowsタブレットが登場したことにより、Androidタブレットとの低価格タブレット市場を巡る競争が激化している。Windowsタブレットは、Androidタブレットが独占していた同市場に風穴を開けることができるのだろうか。
先日、超低価格なWindowsタブレット2製品が米国で発表/発売された。これにより、モバイル端末市場が大きく変化する可能性がある。
これまで、150ドル未満のタブレットといえば、米Googleの「Android」を搭載した製品が定番だった。だが、この状況は変わりつつある。東芝が7インチのWindowsタブレット「Toshiba Encore Mini」を120ドルで発売したからだ。さらに、台湾Acerも8インチのWindowsタブレット「Acer Iconia Tab W」を150ドルで今秋に発売予定である。両製品ともIntel製プロセッサを搭載し、「Windows 8.1」が稼働する。数カ月中にリリースが見込まれている次期版Windowsにも対応するだろう。
タブレットを推奨するMicrosoftとIntel
Androidが優れたOSであることに疑いの余地はない。しかしながら、同OSが成功した要因は、小・中型タブレットの低価格化にある。低価格なWindows端末の登場により、格安のAndroid端末を購入した消費者が、今度はWindows製品へと流れる強い可能性を秘めている。
Acerと東芝をはじめとして、その他のベンダーも200ドル未満のタブレット市場に参入することになれば、きっと大きな変化となるだろう。その可能性は極めて高い。
Toshiba Encore MiniとAcer Iconia Tab Wは、Intel製プロセッサを採用し、フルバージョンのWindowsが動作する。Microsoftは、英ARM製プロセッサを搭載する低価格タブレット向けに「Windows RT」も提供している。
東芝とAcerがこの組み合わせを選んだ理由はとても明確だ。金銭面でのメリットである。Intelは、2014年に同社製チップを搭載したタブレットを4000万台出荷すると見込んでいる。この目標を達成するために、同社ではIntelプロセッサを採用する端末ベンダーに補助金を支払っている。
同様に、低価格Windows端末の開発を促進するべく、Microsoftも9インチ未満のWindowsタブレットに対して、OSを無償で提供している。
IntelとMicrosoftによるこれらの取り組みは、低価格タブレット市場に新たな波を引き起こしている。
Windows vs. Android
Webブラウザや電子メール用の軽量なセカンドコンピュータとしてであれば、WindowsでもAndroidでも満足できるだろう。しかし、各OSにはそれぞれの優位点がある。
Windowsタブレットの場合は、ノートPCやデスクトップPCで利用しているWindowsアプリを動作させることができる。さらに、小・中型のWindowsタブレットには「Office 365」の1年間のサブスクリプション権も含まれる。しかしながら、「Windows 7」とそれ以前のバージョン向けに開発されたレガシーアプリは、必ずしもタッチスクリーンで操作しやすいわけではない。Windows 8以降のバージョン向けに開発されたタッチスクリーン対応のWindowsストアアプリ(Metroアプリ)は、数が限られている。「Windows 8.1」を搭載するノートPCやデスクトップPCの利用者でないと、Windows 7から大きく変更されたそのユーザーインタフェースを使いこなせないだろう。
Androidタブレットは、幅広いアプリを利用することができる。ただし、その多くはスマートフォン向けに開発されたもので、大型画面に最適化されているわけではない。Androidタブレット向けの「Microsoft Office」は現在提供されていないが、近いうちにリリースが見込まれている。「Google Play」には、Windowsストアよりもずっと多くのタッチスクリーンで遊べるカジュアルゲームが用意されている。Androidスマートフォンの利用者であれば、Androidタブレットも簡単に使いこなせるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー