教育ITニュースフラッシュ
ラグビー部の試合をデータ分析で“丸裸”に 慶應SFCが新施策
デスクトップ仮想化の性能問題をストレージ刷新で解消した立教大学の事例から、「Adobe Illustrator」が月額1000円以下で利用できる新プランまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。立教大学がストレージを刷新してデスクトップ仮想化のパフォーマンス問題を解消した話題から、アドビ システムズが新たに発表した教職員・学生向け新料金プランまで、さまざまなニュースがありました。
慶應義塾大学、スポーツの練習効果をデータ分析で測定
同大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究施設である慶應義塾大学SFC研究所(神奈川県藤沢市)がSAPジャパンと共同で、スポーツ分野にデータ分析を生かす取り組みを始めた。第一弾として、スポーツアナリティクス専門の古谷知之研究室が、同大学ラグビー部「慶應義塾體育會蹴球部」の試合分析にデータ分析を活用する。練習や試合時に撮影した動画から、選手やボールなどの動きをトラッキングデータとして生成。PaaSの「SAP HANA Cloud Platform」にデータを格納し、データ可視化製品「SAP Lumira」やデータマイニング製品「SAP InfiniteInsight」といったデータ分析製品を使って試合内容を分析し、練習効果の測定などに生かす。加えて、人材管理SaaS「SuccessFactors」を導入し、選手育成に活用する考えだ(発表:慶應義塾大学SFC研究所、SAPジャパン<2015年1月27日>)。
立教大学、“遅い仮想デスクトップ”をストレージ刷新で解消
2013年3月、学生が学内で自由にデスクトップ環境を利用できるようにすべく、デスクトップ仮想化(VDI)製品「VMware Horizon」を使ったVDI環境を構築した同大学。その利便性から利用は広がったものの、休憩時の調べ物や資料の印刷など短時間の利用も多かったという。その結果、ユーザーデータの消去を伴うログイン/ログアウト処理が頻繁に発生。ストレージに負荷が掛かり、仮想デスクトップの起動に2分以上掛かるなどパフォーマンスが悪化していた。状況を改善すべく、同大学は2014年3月にVDI環境のストレージ刷新を決断。ストレージI/O性能の高さや運用のしやすさを評価し、SSDだけで構成されたピュア・ストレージ・ジャパンのSAN接続型ストレージ「FA-405」を導入した。既に仮想デスクトップの起動時間短縮といった効果が現れているという。新システムは2014年9月に稼働開始(発表:ピュア・ストレージ・ジャパン<2015年1月28日>)。
Microsoftが選んだ世界のIT活用先進校、国内から6校が初選定
米Microsoftは毎年、「ITで教育を変えたい」というビジョンを持ち、ITを日常的に授業に活用し、今後実践を広める意思のある学校を「Microsoft Showcase Schools」として認定している。2015年度は世界から約150校を選出し、国内からも6校を認定した。認定したのは、京都市北区の立命館小学校、小中一貫校のつくば市立春日学園、日野市立平山小学校、姫路市立安室小学校、熊本県の人吉市立人吉東小学校、徳島県の東みよし町立足代小学校の6校。Microsoft Showcase Schoolsの制度開始以来、国内の学校を認定したのは今回が初めてだという。認定校は、各校内でのIT活用に加え、互いに交流しながら学び合うなど連携を取りながら活動する。任期は1年(発表:日本マイクロソフト<2015年1月20日>)。
Illustratorが月額980円で使える アドビ システムズが教職員・学生向け新プラン
アドビ システムズは、同社のクリエイター向けツール群「Adobe Creative Cloud」のグラフィックス描画ツール「Adobe Illustrator CC」(以下、Illustrator)を教職員や学生向けに安価に提供する。2015年1月27日に提供開始した教職員・学生限定の「Illustrator 単体プラン」は、Illustratorを月額980円(不課税、以下同じ)で利用できる料金プランだ。法人や個人がIllustratorを単体で利用する場合の標準プランである「単体プラン」は月額2180円であることから、Illustrator 単体プランではその4割強の料金で利用できる計算になる。Illustrator 単体プランは国内のみで提供する。国内では研究発表資料の作成などにIllustratorを利用する教職員や学生が多くことから、Illustrator 単体プランの提供を決めたという(発表:アドビ システムズ<2015年1月27日>)。
ペン付きの学校向けWindows/Androidタブレット、日本HPが販売へ
日本ヒューレット・パッカードは、学校での利用を想定したタブレット2種を発表した。Windowsタブレットの「HP Pro Tablet 10 EE G1」(税別価格4万6800円から)を同年3月中旬、Androidタブレットの「HP Pro Slate 10 EE G1」(同4万4800円)を同年4月中旬に販売する。標準化団体のIEC(国際電気標準会議)が規定する保護規格「IP52」に準拠した防じん・防水性能を持つ。粉じんの内部侵入を防ぎ、若干の侵入でも正常な動作を維持。鉛直から15度の範囲内で水滴が落下しても動作に悪影響がない。スタイラスペンを標準搭載し、本体とドッキングさせて使うキーボードを有償オプションで用意する。CPUには「インテル Atom プロセッサー」を採用した(発表:日本ヒューレット・パッカード<2015年1月26日>)。
NECが科学技術計算向けワークステーション新版、より省スペースに
NECは2015年1月26日、科学技術計算など大規模データ処理が発生する用途向けワークステーションの新製品2種を発売した。発表したのは、2CPUモデル「Express5800/56Xg」と1CPUモデル「Express5800/56Xg-E」の2種のワークステーション。筐体のデザインを刷新してスリム化し、従来機種である「Express5800/56Xf」と比べて体積を4分の3に削減した。CPUには「Intel Xeon Processor E5-2620 v3」を搭載し、高速な計算処理が可能なGPU(Graphics Processing Unit)も複数枚搭載できる。メモリスロットは16基備え、最大256Gバイト(2Tバイトへの拡張を予定)のメモリを積載可能だ。価格(税別)は56Xgが71万8千円から、56Xg-Eが47万8千円から(発表: NEC<2015年1月26日>)。
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