教育ITニュースフラッシュ
ソフトバンクのロボット「Pepper」を学習塾が活用、その狙いとは?
デスクトップ仮想化で公立学校のPC環境刷新を進める大分県豊後高田市の事例から、岐阜県教育委員会の仮想化によるサーバ統合の取り組みまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。大分県の豊後高田市が取り組む市立小中学校のクライアントPC環境刷新の話題から、仮想化によるサーバ統合に踏み切った岐阜県教育委員会の事例まで、さまざまなニュースがありました。
学習塾運営のロボット科学教育、「Pepper」プログラミングコース開講へ
ロボットを使った科学教育に取り組む学習塾「クレファス」を運営するロボット科学教育(横浜市青葉区)は、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を使ったプログラミングコースを2015年5月に開講する。小学3年生から中学3年生を対象とした同コースでは、塾生はPepperが持つ感情認識機能のプログラミングを学習。併せて、「人間の制御を超えてロボットは自律すべきか」といった人とロボットの共生に関する議論をしたり、エッセーを書いたりする。社会でロボット活用を模索する動きが広がる中、単にロボットが動く仕組みや活用方法だけではなく、社会に及ぼす影響についても塾生に学んだり考えたりする機会を提供する狙いだ。ロボット科学教育は、同コースの指導内容を教員や講師向けにパッケージ化し、小中学校や学習塾といった教育機関に提供することも検討する(発表:ロボット科学教育<2015年1月5日>)。
大分県豊後高田市が全市立小中学校のPC環境をVDIへ
米Citrix Systemsのデスクトップ仮想化(VDI)製品「Citrix XenDesktop」を導入し、まず市立小中学校7校、120台のクライアントPCをVDI環境へ移行した。2019年までに、移行対象を全市立小中学校16校(うち小中一貫校1校)で稼働する約300台のクライアントPCへ拡大する計画だ。同市内の小中学校は従来、パソコン教室に通常のクライアントPCを配備していた。だが各学校には専任管理者がおらず、アプリケーションのアップデート作業などで負荷が高まっていたことから、VDIの導入を決断。アプリケーションを含めたクライアントPC環境を市で集中管理する仕組みにする。システムのインフラには、米Cisco Systemsと米NetAppが共同開発した統合インフラ製品「FlexPod」を採用。ネットワールドと、そのパートナーのシステムインテグレーターであるオーイーシーがシステム構築を支援した(発表:ネットワールド<2015年1月8日>)。
岐阜県教育委員会、情報系システム基盤をサーバ仮想化で統合
新システム基盤では2014年12月から、高等学校や特別支援学校など県立学校の教職員約5000人が利用するグループウェア、県立学校と県内市町村立小中学校の教職員約2万人が利用するWebメールなど、約40種の情報系システムを稼働させている。従来はシステムごとに物理サーバが異なり、運用コストが高まっていたことから、仮想化によるサーバ統合に踏み切った。併せて、各県立学校が個別に所有していたファイルサーバも集約。データを遠隔地へバックアップする仕組みを構築して災害に備えた。システムは、米VMwareの仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」やCisco Systemsのサーバ「Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ」、米EMCのストレージ「EMC Isilon」「EMC VNX」などを採用し、ネットワンシステムズが構築した(発表:ネットワンシステムズ<2015年1月6日>)。
法政大学が「アクティブラーニング」の専用空間 私物PCで個人学習しやすく
同大学の多摩キャンパス(東京都町田市)に2014年12月16日、学生の主体的な学びである「アクティブラーニング」を促すための施設を開設した。新施設「クリエイティブルーム」には無線LAN環境と電源を整備し、学生が私物ノートPCを持ち込んで自主学習しやすくした。同キャンパスには既に、私物ノートPCの持ち込みが可能な大学図書館の「ラーニングコモンズ」がある。2~5人のグループでの利用を想定するラーニングコモンズとは異なり、クリエイティブルームは特に個人学習での利用を想定。ラーニングコモンズでは許可しているプレゼンテーションや議論は許可せず静寂性を維持し、個人用の学習スペースを比較的多く用意するといった工夫を凝らした(発表:法政大学<2014年12月25日>)。
神戸学院大学、ネット経由の寄付金受け付けを開始
同大学を運営する神戸学院(神戸市西区)が、フューチャーコマースが提供するインターネット寄付金収納サービス「F-REGI 寄付支払い」を導入。2014年12月17日から、インターネット経由でクレジットカードを使った寄付ができるようにした。2016年に創立50周年を迎える同大学では、教育研究活動や施設・設備の拡充を計画する。寄付希望者の利便性向上で、計画遂行のための資金調達を推し進める。寄付希望者は、スマートデバイスやクライアントPCから寄付受け付けページへアクセスし、クレジットカード情報などの必要情報を入力して寄付をする(発表:フューチャーコマース<2014年12月25日>)。
“第3の国産MOOC”で新たに5大学がオンライン講座開講
eラーニング専業のネットラーニングが運営する大規模公開オンライン講座(MOOC)の「OpenLearning, Japan」で、新たに5大学がオンライン講座を開講する。開講するのは、OpenLearning, Japanの開設時に開講予定大学として挙がっていた京都情報大学院大学に加え、産業能率大学、創価大学、東日本国際大学、杏林大学の5大学。各大学の講座は、2015年3月ごろから順次開講する。既に講座開講済み、または開講準備中の九州大学、同志社大学、東京外国語大学、東海大学と併せて、OpenLearning, Japanで講座を開講する大学は10大学に達した(発表:ネットラーニング<2014年12月26日>)。
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