ベンチマークテストでうまくいくネットワーク機器選び【第7回】
セキュリティゲートウェイ、「本番」での実力値はここを見る(1/2 ページ)
前回に引き続きセキュリティゲートウェイのベンチマークテストについて解説。実際のリポートを見ながら、プロトコルによる動作の違いや実際に攻撃を仕掛けられた際の検出率などを見ていこう。
セキュリティゲートウェイにはさまざまな機能が実装されており、外部からの攻撃やその結果によって引き起こされる内部ネットワークからのデータ流出を何とか防ごうとしている。前回の記事「高機能なほどパフォーマンスが下がる? セキュリティゲートウェイのベンチマークはこう見る」では、各機器が実装するセキュリティ機能によってセキュリティゲートウェイのパフォーマンスが変化することを述べた。今回は、実際のベンチマークテストリポートを見ながら、流れるデータの種類(プロトコル)によってセキュリティ機能の動作が異なるのかどうか、はたまた実際に攻撃を仕掛けられた際の検出率などといった、カタログには記載されないセキュリティゲートウェイの真の実力値を読み解いていく。
連載:ベンチマークテストでうまくいくネットワーク機器選び
プロトコルによる動作の違い
各プロトコルに対する動作は、セキュリティゲートウェイによって異なるといわれている。そのため、利用するプロトコルに対する検知・防御特性やパフォーマンスをあらかじめ理解しておくのは大切である。また、攻撃に対する検知率もセキュリティゲートウェイにとって大事な指標となる。そこで、セキュリティゲートウェイ単体のパフォーマンスは以下の視点で見ていく。
- プロトコルによるパフォーマンス差
- 既知の攻撃シナリオのブロック率
- 感染PCのふるまい検知とマルウェア検体のブロック率
以下、各項目について解説する。
プロトコルによるパフォーマンス差
プロトコルによるパフォーマンス差を確認すべく、セキュリティゲートウェイをサンプルとして利用し、テスターからTCPを利用する幾つかのプロトコルのトラフィックを送信してプロトコルごとのパフォーマンスを調べた。できるだけテスターから同じようなデータ量を送受信するトラフィックパターンを設定するため、1台のクライアントPCが1Mバイトのファイル(コンテンツ)を1回ダウンロードするシナリオに統一し、プロトコルによる差が分かりやすくなるように設定した。
テスト結果を見ると、同じ1Mバイトのファイル(コンテンツ)であっても、プロトコルによるパフォーマンスに大きな差があることが分かる。近年、メールを駆使した標的型攻撃が増えており、メールプロトコルに対するパフォーマンス値の差で機種を選択するユーザー企業も増えている。
一方、このテスト結果ではHTTPに対するパフォーマンスが優れているように見える。しかし、近年はHTTPトラフィックでさまざまなアプリケーションが流れており、エンドユーザーに身近なコンテンツに攻撃プログラムを仕込ませて感染させる手口も増えている。従って、パフォーマンスだけでなく攻撃を検知する機能も極めて重要になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ベンチマークテストでうまくいくネットワーク機器選び
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社kickflow] 2社の事例に学ぶワークフロー改革:属人化解消や年数万件の申請書類削減のコツ -
製品資料
[NTTPCコミュニケーションズ株式会社] 「回線速度不足」だけが原因ではない? Web会議の遅延を解決する方法とは -
製品資料
[東京エレクトロン デバイス株式会社] 工場の可用性向上に重要な「7つの領域」と対策 OTセキュリティ強化の基礎知識 -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 問い合わせ対応で本来の業務が進まない、総務や情シスの負担をどう減らす? -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ITエンジニア1265人調査 生成AIを使い込むほど「人の確認」が重い理由
-
2
全社標準Copilotに絶望? MS Copilotで問い合わせ6割減できた企業は何が違った
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
5
管理職542人に聞いた AIやデジタル化でなくしたい主な事務作業第1位は?
-
6
10年かけてBIを再構築したアマノの一手 「権限がない」「予算がない」でもDXは動かせる
-
7
レガシー基幹システムをSAPに統合 山善が突き止めた「標準化と個別最適」の境界線
-
8
GitHub Copilotを使いこなす第一歩 初めてのプロンプト6つのコツ
-
9
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
10
AI活用か新たな脅威か OpenAI自律エージェントがRubyGemsを急襲
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
2
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
-
6
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
7
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
8
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
9
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
10
AI時代に成功するための「ナレッジマネジメント」ベストプラクティス
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー