Windowsセキュリティの参考文献をピックアップ
セキュリティ必読文献6選、デキる担当者ならきっと読んでいる
スキルをブラッシュアップする必要があるものの、有用な情報をえり分ける時間がない――。そんなセキュリティ担当者にお薦めの必読文献6種を紹介する。
企業のセキュリティへの関心が高まる昨今、Windows管理者や情報リスク管理責任者にとって、セキュリティは間違いなく最優先事項である。セキュリティ業務に日々専念しているスタッフであっても、Windowsのリスクを理解して発見し、サーバをリスクから保護するための最新の情報やツールや方法を常に把握するのは一苦労だ。
セキュリティをめぐる状況はあまりに急速に変化することから、関連知識の習得を1冊の本に頼ることはできない、と指摘する人は多い。以下で紹介するWindowsセキュリティ関連文献は、IT管理者がセキュリティの変化に遅れず常に最新の情報を把握しておくのに役立つものばかりだ。
併せて読みたいお薦め記事
悩ましいセキュリティ人材確保
- 「応募がたったの6人」、セキュリティ人材がどこも引っ張りだこの理由
- 「セキュリティ担当が不足、採用してもスキル不足」、IT担当者の悩みは深い
- 成功するセキュリティ担当者だけが持つ「4つのソフトスキル」とは
セキュリティ業界のキャリア形成と資格の関係
『CISSP For Dummies, 4th Edition』
ローレンス・C・ミラー/ピーター・グレゴリー著の『CISSP For Dummies, 4th Edition』は、名著といえる一冊。本稿筆者は本書の査読と編集を担当した。情報セキュリティプロフェッショナル認定資格(CISSP)の取得を目指すか否かにかかわらず、セキュリティ業務に従事するITスタッフは、本書の内容を理解しておくべきだ。本書で解説されているセキュリティの中核となる概念は、ITスタッフが運用・管理する全てのシステムおよびプロジェクト、またIT関連の全ての決断に影響を及ぼす。
『Principles of Information Security, 5th Edition』
マイケル・E・ホイットマン/ハーバート・J・マトード著の『Principles of Information Security, 5th Edition』は、情報セキュリティの核となる要素について、より学術的な観点から解説した一冊。あらゆる管理者やセキュリティ担当者にとって優れた参考書だ。
『Social Engineering: The Art of Human Hacking』
「十分な情報を持っていない、だまされやすい、あるいは経験が浅く知識のないエンドユーザー」は、ほぼ間違いなくネットワーク最大のリスクである。こうしたエンドユーザーに関する洞察を提供してくれるのが、クリストファー・ハドナジー/ポール・ウィルソン著の『Social Engineering: The Art of Human Hacking』。企業のセキュリティ担当者は必読の一冊だ。
「Black Hat」の報告書
毎年開催されているセキュリティカンファレンス「Black Hat」のWebサイトには、同カンファレンスで公開されたホワイトペーパーや発表資料、ソースコードが掲載されている。最新のセキュリティ脅威や脆弱性に関する情報が網羅されており、セキュリティ欠陥が悪用されるとどのような問題が生じるかについての事例も紹介されている。現実に何が起きているかを知ることは、勉強になるだけでなく、大きな刺激にもなる。
『Security, Accuracy, and Privacy in Computer Systems』
情報セキュリティの基本は、そう大きく変わるものではない。セキュリティの基礎を理解するには、IT業界の先駆者であるジェームズ・マーティン氏が1973年に著した『Security, Accuracy, and Privacy in Computer Systems』を読むといい。効果的な情報セキュリティプログラムを確立し、維持するには必読の一冊だ。
『Hacking For Dummies, 4th Edition』
ケビン・ビーバー著の『Hacking For Dummies, 4th Edition』は、侵入テストとセキュリティ脆弱性評価の全てのライフサイクルについて本稿筆者が執筆した一冊。こうしたライフサイクルをまだ構築していない企業は多い。
以上で紹介したWindowsセキュリティ文献の内容は、Windows、モバイル、クラウドの他、その中間にある全ての要素に当てはまる。自社のIT環境に応じてニッチなテーマや話題について学ぶ必要はあるかもしれないが、それぞれの特定分野のセキュリティ専門家になる必要はない。
プラットフォームやプロセスにかかわらず、当てはまる原則は同じである。ただし油断は禁物だ。重要なテーマについて一度学べばそれで終わりではない。脅威の侵入経路や特定の脆弱(ぜいじゃく)性など、セキュリティをめぐる状況は米Microsoftの事業戦略と同じくらい急速に変化する。自社のWindows環境を必要に応じて適切に保護するためには、常に最新のセキュリティ動向に注意を払うことが肝要である。
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