Windows 8の欠点を補ったWindows 10
「Windows 10」アップグレード前に確認しないと後悔すること(1/2 ページ)
企業は時流に合わせて「Windows 10」にアップグレードするべきなのだろうか。アップデートする前に確認すべき項目と新機能について紹介する。
多くの企業は米Microsoftの「Windows 8」を長く使えるデスクトップOSとは見なしてこなかった。IT担当者はMicrosoftが次にどのような「Windows OS」を投入するかに注目してきた。最新OS「Windows 10」は、Windows 8の問題点を修正して改善した製品となっている。ただし、全てのIT部門が時流に合わせてWindows 10にアップグレードしなければならないわけではない。
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専門家は当初、Windows 8の次のOSは「Windows 9」になると思っていた。だがMicrosoftは、主力OSの次期アップデートをWindows 10と呼ぶことにした。9を飛ばして10にしたのは恐らく、「Windows 95」と「Windows 98」といった「Windows 9x系」に端を発する技術的な理由からだ。新しいOSをWindows 9と呼べば、Windows 9x系との混同を招きかねない。Microsoftには、そうした混乱が延々と続くことを避けたいとの思惑があったのだろう。MicrosoftはWindows 8の問題点を修正し、そこに新機能を加えて、次世代デスクトップOSとしてWindows 10をリリースした。
2009年にリリースした「Windows 7」は古さが目立ちつつある。「Windows XP」はセキュリティの懸念があるにもかかわらず、いまだに多くのシステムで使われており、市場シェアは11%以上だ。一方で、Windows 8には実のところ、その欠点を補って余りある機能が数多くある。私もここ何年か自身のスモールビジネスでWindows 8を使っているうちに、その良さに気が付いた。例えば、下記のような機能だ。
- ファイル同期機能「ワークフォルダ」
- データ保護機能「BitLockerドライブ暗号化」機能の強化
- マルウェア対策の改善
- 近距離無線通信技術「NFC」のサポート
- オープンなモバイルデバイス管理API「Open MDM API」
また、Open MDM APIによって、企業のIT部門はスマートフォンも含む各種の「Windows 8.1」搭載デバイスで、サードパーティー製のモバイルデバイス管理(MDM)ツールを使用できる。
それでも、こうした機能は企業のデスクトップ管理者にWindows 8への移行を促すまでには至らなかった。Windows 7があまりに優れたOSなので、多くのユーザーやIT部門はいまだにWindows 7を使っている。また、Windows 8のユーザーインタフェース「Modern UI」を嫌うユーザーも多かった。
Windows 8が不発に終わった理由が何であれ、企業のIT部門はそろそろWindowsを新しいバージョンに切り替えるべきタイミングだ。私が思うに、OSのアップグレードやエンドポイント端末の買い替えを検討している大半の企業にとって、今後はWindows 10が事実上の標準となるのではないだろうか。
だからと言って、全ての企業が今すぐWindows 10にアップグレードしなければならないわけではない。企業にとってWindows 10が最適かどうかは、場合によりけりだ。その決断を下す際には、まずWindows 10の優れた点を理解することから始めるといい。
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