iPhone、Windows Phone、Androidが相次ぎ搭載
スマホの中の“仮想執事” 「Siri」「Cortana」をさらに役立たせるには
iPhoneの「Siri」、Windows Phoneの「Cortana」と音声でスマートデバイスを操作できる仮想アシスタントの実装が進んでいる。さらなる活用分野はあるのか?
米Googleの「Google Now」や米Appleの「Siri」などの類似サービスと同様、米Microsoftの「Cortana」は、ユーザーがモバイルデバイスを操作するための仮想アシスタントサービスを提供する。医療業界のニーズに合わせて調整され、スマートフォンに搭載された仮想アシスタントは、実用化できるのではないだろうか。
CortanaはMicrosoftが「Bing」と「Windows Phone 8.1」のユーザー向けに提供しているサービスだ(参考:「Windows Phone 8.1」を徹底分析、MS版「Siri」の“コミュニケーション能力”は?)。Cortanaは、もともと「Halo」というゲームの人工知能キャラクターの名前である。SiriやGoogle Nowと同様に、ユーザーはコマンドを口述する。このコマンドは、オンラインサーバで解析および実行される。仮想アシスタントは、さまざまな要求に応えることができる。例えば、最寄のレストランを見つけたり、インターネットで検索をしたり、特定のイベントに関する通知をモバイルデバイス上の作成したりすることが可能だ。
医療の分野で、このような仮想アシスタントを使用すると、患者と治療サービスを提供する側がより密接につながり、意思疎通を行うことができるようになる。医療のさまざまな分野では、患者の状態を改善するためにこれらのテクノロジーを使用する場を提供することが可能だ。
患者の治療を支援する
病院の施設外で経過を観察している退院患者にとって、モバイルデバイスとアプリを使って、自分の状態を継続的に監視するのは面倒な作業かもしれない。だが、仮想アシスタントでは、音声でデータを呼び出せるので、退院患者はより高い柔軟性を手に入れることができる。また、医療分野に合わせて最適化された自然言語処理により、仮想アシスタントは、患者のニーズと状態をより適切に理解して、意味のあるデータに基づいた情報を提供することが可能だ。
コールセンターの改善
多くのコールセンターは、依然として、オペレーターによるカスタマーサービスで患者から寄せられる質問に対応している。病院のシステムは、一部のタスクを対話型の音声応答システム(IVR)に引き継ぐことで負荷が軽減されたという。例えば、実験結果の要求、予約、残高の確認などだ。だが、IVRはEHRシステムなどのリソースと完全に接続されているため、IVRの機能には動作しないものもあった。
Cortana、Google Now、Siri、IBMの「Watson」には強力なエンジンが搭載されている。構造化されていないデータを操作して、非常に正確に要求に応えることができる。具合が悪い/けがをした患者が病院のシステムに電話をかけたときに、IVRが患者の状態と病歴に基づいて、救急車での搬送が必要なのか、かかりつけの病院に行けばよいのかを判断できるようになる日は近いかもしれない。
小さなことが大きな影響をもたらす
今日の医療環境は変化が早い。患者が新しい病院に行くたびに事務手続きを行わなければならないのは時間がかかる作業だ。多くの患者は、医療業界の横のつながりが強くなることを望んでいる。病院のシステム間で情報がやりとりされれば、無駄な手間を省くことができるからだ。だが、このような状況が実現されるまでの対策はある。患者は、自分の情報を仮想アシスタントに口述し、自動的にキャプチャーして、医療記録に読み込ませることが可能だ。このような病院のシステムおよび患者との間で行われる小さなやりとりによって紙の書類を削減できる。また、デジタル形式でキャプチャーしたデータをすぐに使用する機会も生まれる。
仮想アシスタントに関しては、今後も多くの革新が見られるだろう。モバイルデバイスで始まったことは、テレビやデスクトップPCなど、私たちが使用する他の電子機器でもすぐに取り入れられるだろう。また、そう遠くない未来に各個人の好みを把握した仮想執事が誕生するかもしれない。医療業界に特化した仮想アシスタントの導入は、患者が医療について抱える質問に答えて、関連データを担当医に送ることが可能な世界を実現する一助となるかもしれない。
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